がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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国王王妃行列

2009年11月05日 | ・琉球歴史/文化風景

首里城祭レポート、まだまだ続きます。。。

3日目の琉球王朝絵巻行列より。

国王王妃行列です★

 

最初に、鞭(べん)と呼ばれる警棒や、
火矢と呼ばれる爆竹を鳴らす槍のような棒、
(写真には写っていません)
それから旗持ち隊などが列の先頭を飾ります。

それから路地楽隊。

楽器の音が中国風。

 

この赤いものは涼傘(りゃんさん)と呼ばれる装飾傘。

おくには黄色い涼傘も。

日本刀を持った大親(うふや)?の姿も。

琉球は日本とも昔から交易があり、
このような日本刀はとても重宝されたのだとか。

そして前日に冊封を受けたばかりの国王様。

このみこしの様な乗り物はウチュー(ウチューイ)と言い、
首里の農民達が担いでいたのだそうです。

もちろん重くて大変だったでしょうが、
農民と国王がこんなに近いことに驚き。

そしてそして、この日初お披露目の王妃様の登場!

微笑がステキです。

でもちょっと緊張気味だったかな?

王妃様も国王と同様、一般公募から毎年決定されます。

ちなみに、平成のウチュー(みこし)は下にローラー付き

 

この1000人の絵巻行列に参加する人も一般応募できます。
(全てがそうではないけれど。何割かは)

いつかは私も参加してみたいなぁ

こちらは王妃の後についていた女官たち。

王妃の後には王府の役人が連ねます。

こちらは摂政。

国王の次の国政責任者王族から任命される役職。

それから三司官。

行政の最高責任者。

鉢巻(ぼうし)に柄の入ったものが最高の位の証です。

彼が三司官役。

そしてすぐ後ろをついて歩く黒朝衣の集団が、
表十五人衆(おもてじゅうごにんしゅう)です

いわば内閣の各大臣にあたる役。

「テンペスト」を読むとこのような王府の役職なども学べます。

寧温くんはここまで上り詰めてしまいます。

役人がかぶっている鉢巻と呼ばれる帽子には
色ごとに位が決まっています。

やっぱり最高位が紫。

赤とかはだいぶ下のほうだから、
この行列の表十五人衆役の方が赤をかぶっているのはオカシイ…
(本来ならみんな紫であるべきだはず…)

 

聖徳太子も帽子の色で位分けしてましたよねー。
なんだっけ?

社会の授業で習った気がする…


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