がじゅまるの樹の下で。

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「仲座久雄展」、一緒に読みたい2冊

2021年03月09日 | ・和心な本、琉球な本

前回の続き)

 

ここからは『仲座久雄展』番外編。

展示会で直接紹介されているわけではないけど、
展示会に関連して、ぜひオススメしたい2冊の本をご紹介します!

 

 

 

 

実は、私が仲座久雄の名前を知ったのは
『太陽を染める城』
(国梓としひで著/沖縄建設新聞)
を読んだ時。

仲座の影響とススメを受けて
同じ建築の道に進んだ甥(新垣良考氏)が
あの平成の首里城復元に携わることになるのです。

 

「首里城…」
良考は社長の話を聞きながらも震えがとまらなかった。
(このような機会はめったにあるわけではない。
自分に声がかかるなんて、名誉なことだ)
良考の心は焔で熱くなった。
亡き叔父の仲座久雄の顔が脳裏に浮かんだ。
その顔は満面に笑みをたたえていた。 

(久雄おじさんの夢を引き継ぐことができる……
これが自分の最後の仕事になるかもしれない)

『太陽を染める城』(P41)

 

仲座久雄→新垣良考、
このつながりに、ドラマを感じずにはいられません。

 

 

 

 

もう一冊がこちら。

『沖縄島建築 建物と暮らしの記憶と記録』
(普久原充朝監修/岡本尚文写真)


タイトルの通り、沖縄の様々な建築を紹介している一冊。
名建築と評価されているものから、無名の古民家、商店まで。
仲座久雄や花ブロックについても、
もちろん取り上げられています。

この本を読むと、
観光地ではない、普通のマチナカ散歩をしたくなるはず!
そんな当たり前の沖縄の生活風景の中に
「気づき」を与えてくれる一冊。

こちらから本の内容の一部を見れます♪

 

 

 

 

仲座久雄展会場は図書館が併設されている
護佐丸歴史資料図書館なので、
展示会後に図書館に寄ってみるのも良いですね(*'ω'*)
(沖縄本関係は2階フロア)


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