がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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村落シーサー

2012年07月16日 | ・村シーサー/おきなわ石獅子マンガ

 

 シーサーと言ったら赤瓦の上に乗っているものや、
建物の入口に阿吽のセットで据えられたものをイメージする方が多いと思いますが、

こうやって民家にシーサーを据えるようになったのは
実は近代(明治以降)になってからのこと。

じゃあそれまではどこにあったのかと言うと、
城門(ex→首里城)、
王陵(ex→玉陵浦添ようどれ)、
寺院(ex→円覚寺

そして、集落の入り口です。

このようなシーサーを
村落シーサーとか、村シーサーと言ったりします。
(※地域名を含めた固有名詞だと「獅子」と呼ぶことも多いです)

集落を災いから守るためのシーサーです。


村落シーサーの特徴は、
阿吽のセットではなく1匹の独立したものであること、

そして原始的なシンプルでころっとしたフォルム。

 

現在「シーサー」と聞いてイメージするものと
だいぶ印象が違うのでは?

いわゆる「ゆるキャラ」ですな。

愛きょうたっぷりの顔です。

 

村落シーサーは主に南部に残されています。

 ↑は知念グスクの近く、旧知念村具志堅の村落シーサー。
(※2009年撮影) 

↑旧玉城村百名の村落シーサー(百名之獅子)

お尻は穴だらけ。

 

 

↑糸満市名城の村落シーサー。

拝み場所になっているのか、
香炉と、5円玉が3枚並んでいました。


 

シーサーと一口で言っても、
そのバリエーションは様々。

シーサーに出会ったときは素通りせず、
その表情や姿に目を向けてみると
きっと楽しい発見があるかもしれませんよ☆

 

夏休みの自由研究なんかにもイイかもね!
(もしくは「琉球の龍について」でも可!誰かやって(笑))

 

 
一時期シゴトでシーサーについて調べてました。
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意外と首里城のメインのシーサーピックアップしてなかった…。
(欄干のちびシーサーはあるけど)


 

*おまけ*
現在沖縄で1番でかいシーサー → 


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