今日は4月3日、シーサーの日!
ということで、久しぶりに村シーサー(石獅子)記事を。
↑は糸満市真栄里にある村シーサー。
ぽけ~…っとした
のんびりぼんやりした表情のシーサーです(笑)
視線は斜め45度上。
鳥でも見上げているような。
体部分はありません。
真横から見た図。
…って、
アレっ!?
もしかしてこの石って……
グスクの築石だったという可能性もあったりして!?
築石(つきいし)とは、
城壁の表側の石のこと。
城壁の石積み構造・断面図はこう。
特徴的なのはこの築石を真横からみると
三角形のように伸びているということ。
(この部分は「ひかえ」というらしい)
そうすることで飼石と組み合わせて
石を組む時の角度調整ができるようになるという
石積み建築の工夫であり
重要なポイントでもあるのですが…
バックショット
もしかして、
近くのグスクの石を転用した…のか…!?
現在は石積みは崩れた状態のものが一部見られるのみですが
中城グスクの「あの」美しい布積み城壁を作った
先中城按司の築城となると、
かつては真栄里グスクにも
このような切り石の城壁があったとしても不思議ではありません。
もちろん、
元々は八重瀬町新城のシーサーのような円柱形で
後ろがごっそりと損傷・紛失して今の形になった、
とも考えられます。
顔の下に前足部分のようなものも見えるしね…。
…う~ん、それにしても
このバックショットの三角形は
壊された結果というよりは
意図的に加工されたもののように見えるなぁ…
どうかな?
胴体のない(ほぼない)村シーサーというのは
宜野湾喜友名(⑥)や
宜野座村惣慶などにもあります。
他にもこのような形の例があるのかないのか、
気になるところです。