がじゅまるの樹の下で。

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リテイク版・国笠

2021年05月11日 | ・琉球史散策/第一尚氏

 

琉球戦国列伝リテイクシリーズ
国笠(くにちゃさ)。

リテイクシリーズ初の女性キャラです。

尚徳王に見初められ、
彼と運命を共にした久高島のノロ、国笠です。
(→ 

 

今回は背中に垂れ下げる玉ハベルを中心に
ポージングしました。

県博の常設展で展示されている
玉ハベルのデザインを参考にしました。

ビーズ細工の玉ハベル。
ビーズの粒々感もちゃんと表現したので
拡大できる人は見てみてね。

 

玉ハベルの「ハベル」とは蝶のこと。
琉球で蝶は霊的な化身にたとえられました。
(おなり神の化身など)

下の三角形の布切れを蝶に見立てています。

 

なお、県博展示の玉ハベルにはないのですが、
鎌倉芳太郎のスケッチの玉ハベルには
上部に小さな鈴が付けられていたので採用。

祭祀で動くたびにチリチリと鳴っていたであろう
鈴の音をイメージしてもらえたら…

 

手に持つ神扇は裏面。

表面は鳳凰と太陽が描かれていますが、
裏面は牡丹・月というパターンが多いそう(例外もあり)。

久高島の外間殿に飾られていた神扇図案を参考に。