2013年8月29日(木)
綾庭の宴
ミュージックタウン音市場
ワタシにとっては4回目の綾庭の宴
(公演は今回で6回目だそうです)
すっかりリピーターの、お気に入りの舞台です。
映像、照明、音の演出にも評定のあるこの舞台。
いつもなら開演前にすでに何らかの演出が施されていて
“開場した時から綾庭ワールドが始まっている”のですが
今回はなかったので「あれー?」と思ってました。
が。
いやぁ、冒頭の映像演出にヤラレタ。
鳥肌がぶわーって(笑)
内容もBGMもアングルもリズムもすごく凝ったつくり!!
最初、「1300」っていう数字がどーんと出たので
…ん?1300年?1300年代?
なんかあったっけ???
と全然ピンとこなかったのですが、
1372が出されてやっと気付きました
っていうか、すっかり失念してました。
ワタシの頭の中の琉球史は1400年代のことが8割かもしれない(笑)
ごめん尚巴志様(笑)(あと初進貢ね)
グスク時代から第一尚氏時代、薩摩侵攻、そして沖縄戦を経て
現代のコザの町へ。
な~るほどぉ!!
映像でがっつり心をわしづかみされ、
どっぷり綾庭ワールドに引き込まれました!
とにかくすんばらしかったです!
これYouTubeにUPしてほしい(笑)
ダメなら映像部分も含めて舞台DVD化して
絶対買う。
四つ竹の演舞ではいつも美しすぎて泣きそうなる。
音楽のアレンジと照明の演出がいいんだよう
エイサーもかっこよかった!(創作エイサーLUCK)
久しぶりに一糸乱れぬ勇ましいエイサーを見た気がする。
獅子舞も舞台から転げ落ちた、じゃなくて
転げおりたり、転げのぼったり(!)すごかった。
立ちあがったときにバックライトで浮かび上がったシルエットが
龍柱にも見えて神々しかったな。
今回(も)、薩摩侵攻のシーンも良かった!
銃からの抜刀の演舞もスピード感あって迫力あった!
立ちむかう琉球勢の空手も凛としててかっこよく、
銃でぶん殴られて(思わず「あいたっ!」ってなった)
撃ち殺される所も息をのんだ。
これまではここまでハッキリ表現してなかったような?
薩摩VS琉球、迫真の演技でした
沖縄戦のシーンもやっぱり、なだそうそう。
以前のレビューでも詳しく書いたので
繰り返しは書きませんが、
ワタシはやっぱり悲惨さの所ではなく、
カンカラサンシンを弾き、人々が集い、
笑顔で踊り歌うシーンに涙がでます。
人間の強さやたくましさ、美しさに心動かされますね。
それにしてもこのシーンで子どもだけで踊るシーンがあるのですが
踊る子ども以外の役者は完全にストップモーション。
このストップ具合が完璧で
人が全て蝋人形のように見えたくらいでした。
いや、マジで。
すごく不思議な感じ。
思わずそこに魅入っちゃったりして(笑)
ともあれ、
バリエーション豊かな伝統芸能の数々、
確かな演技とちょっとした笑い、
華やかな演奏に、ドラマチックな照明、映像
まさに
「オキナワエンターテインメントアトラクション」
の名にふさわしい舞台だなぁとしみじみと思いました。
こういうエンタメ感覚の芸能アトラクションが
産業としてしっかり独立できればな、
と願ってる。
ちゃんと専用の劇場があって、
いくつかのプログラムがあって
専用のスタッフとキャストがいて、
定期的に公演してて、
それでちゃんと「仕事」として
長期、かつ発展的にでやっていけるような。
それを目指している企業や団体がいくつかあるのは知ってる。
文化と芸能で勝負する沖縄として
もっともっとこのような活動が広がっていくといいですね!
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それにしても主役の女の子は…うーん……・・・ 。
役者初体験とかだったのかな…