がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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琉球伝信録 '12年度公演

2013年02月19日 | ・現代版組踊レポ

琉球伝信録

2013年2月17日(日)

那覇市民会館大ホール

 

コンベンションでのあけもどろと同日公演。

この日は2本立てでした
(那覇舞台は日程的になんだかいつも余裕がないな…

2012年度那覇青少年舞台プログラムは
夏のセンセイションに息吹との交流公演、
2度も台風で中止になってしまい、
今回のこの伝信録が今年度最初で最後の公演デシタ。
しかも夜の1回公演のみ!

 

何度か公演されている琉球伝信録(朝薫伝)ですが
今回はこれまでにも増して脚本が変更されました。

玉城朝薫に加えて、

蔡温、

平敷屋朝敏、

そして程順則

の4名柱でのストーリー構成!

(その分、赤山はカット

 

朝敏と蔡温はこれまでもちょろっと出てましたが
今回はしっかりと主人公の一人として昇格(笑)

確かに4名とも同時代の人だしねーとは思ってましたが
蔡温以外の3名の没年が一緒とか(1734年)、
1714年の江戸上りでは程順則までもかぶってたとかまでは
これまで気にしてなかったので新発見でした

↑気になって史実かどうか調べちゃったし。
エンタメ(舞台)を通して新たに興味を刺激してくれるのは
とても楽しいですね

 

一幕はほぼこれまで通りの朝薫伝のあらすじ。
(でも二童敵討の組踊披露はなかったな~。上り口説は健在★)

二幕は「平敷屋・友寄事件」をメインに
朝敏が主人公って感じでした。

今回は朝敏の印象が強かった感じかな?
親しみやすいキャラクターに、悲劇と来りゃ~な。
ちなみに朝敏は超イケメンという説。
江戸上りでは楽童子だったらしい。つまりジャニーズです(笑)

1番の盛り上げ所のストップモーション演出、良かったな!

バチっとキマっててドラマチックでした

 

程順則は彼そのものについてものはあまり無く、
ストーリーテーラーがメインのオシゴト

見た目が「いっこく堂と名護親方の琉球いろは歌」での人形と
めっちゃそっくりでした(笑)
(髪型…かな…もふもふ)

 

二幕の朝敏VS蔡温は
「酒くらい好きに飲ませろ!蔡温の政策はんたーい!」
(BY民衆代表・朝敏)
という感じでしたが、「平敷屋・友寄事件」の背景の深さとか謎とか
そういうのも出して行けたらもっともっと面白くなりそう!

“敵対”する蔡温も舞台では主人公のひとりだし
一幕では朝薫の味方(つまり“イイ人”)だし、
単純悪役に陥らないようにしてるのも、
4名が主人公、ならではの設定だよね

金丸的に、もっとイケそう(*^m^*)むふっ

 

最後の天国の3名と、蔡温+尚敬のやり取りも印象的でした

敵役の蔡温には尚敬王が付くってゆーね。
彼を一人にしなかったのがいいバランスと思いました

 

三司官のおそろい黒朝衣や、
尚敬王の新衣装も朱色で被弁服に近くなってて印象的でした☆

 

バンドさん、そっかカリスマボーカル(!)オドアカネさん
去年度で卒業だったんだ。
先輩たちに負けないよう、これからもファイト~
(音楽は舞台を支える1番の要だしね!☆)

 

 

 

でも蔡温のハチマチは紫冠が良かったな。
黄冠は格下だし。

こーゆーの、最初の頃は全然気にしてなかったのに(分からないから)
なまじ知識入ってくると気になるわ~

 

 


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