時は15世紀半ば、
あるひとつのグスク(城)が、王府軍によって落とされた。
グスクの名は勝連グスク。
貿易によって力をつけ、すさまじい勢いで繁栄していった勝連の10代目按司である
阿麻和利が所有するグスクであった。
だが、その阿麻和利は、天下獲りの野望を持ったとされ、
王府の勅命を受けた鬼大城賢雄によって、自らの勝連グスクにて討伐される。
―――――――――そう、討伐されたはずだった………。
「もしや、阿麻和利は…」
「なぜ……なぜ、私を逃がしたのだ…」
「阿麻和利様!死んではなりませぬ!どうか、どうか生きて下さい…!」
「――賢勇様は、阿麻和利公が生きているとお考えで?」
「…生きているのだろう?阿麻和利」
「踏揚……元気でいるだろうか…」
「私は阿麻和利様の僕です。どこまでも、どこまでもお仕えいたします」
―――――そして、二人は対峙する。
かの、護佐丸の生まれ故郷、読谷山で。
「まさか……阿麻和利…か?」
「大城……賢雄…!」
「よりによって、護佐丸公の故郷で再会するとは、なんという運命の悪戯よ」
最期の時を迎えたとき、彼らは何を思ったのか。
「賢雄。踏揚のことは、頼んだぞ…」
「――……っ!」
あの史跡の謎が、今ここで明かされる。
「――ああ。あなたこそ、真に、肝高の阿麻和利だ」
琉球短編小説企画第2弾!
「北山炎華」を書いたシルフさんの2作目の予告編が届きました♪
「北山炎華」は史実(とされていること)を元に書いたものでしたが、
今回はあの史跡の謎(由来)を完全創作!!
原案&監修、ワタクシ和々、
著者は前回と同じくシルフさんでお届けします
写真は、ワタシの原案メモと現段階でできている最初の2ページ分(添削付き(笑))。
ワタシ自身が仕上がりをわくわくしております
あまりシルフさんを急かしてもいかんのですが
目標は12月中旬です。
ちなみにタイトルはまだ決まってません。
何かいいの、ないかな~。
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