がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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テンペスト行脚~房指輪~

2009年09月07日 | ・『テンペスト』行脚

■房指輪■

今日も真鶴と真美那は向かい合わせに並べられた織機の前でおしゃべりしている。

「ところで、ハジチはどうする?」

「私は遠慮しておきます」

この時代、身分の高い既婚女性が手の甲に刺青をするのはよくあることだった。
しかし必ず刺青しなければならないというわけではない。
現代のピアスと同じようにファッションのひとつである。

「じゃあ私もやらない。房指輪にしておく」

 

「テンペスト(下)」より

 

真鶴に戻るときも王族としての身なりを要求される。
髪を結い直し、女物の銀の簪を挿し、入念に化粧を施す。

その間も女官大勢部の声が頭上から聞こえてくるから手を休める暇はない。

「あごむしられ様―っ。真鶴様―っ。
首里天加那志がお呼びでございます―っ!」

「思戸、待ってちょうだい。
首里天加那志に御目通りするんだから簡単にはいかないのよ。
房指輪はどこ?草履は?扇子は?
よしできた」

真鶴は息を整えて魔法をかける。

「寧温、真鶴に戻りなさい―――!」

御内原の暗シン御門から出た真鶴は、
何事もなかったかのように王宮の花に戻っていた。

 

「テンペスト(下)」より

 

首里城では下之御庭系図座にて琉球舞踊を見ることもできます。
無料です。しかも無料区域です(笑)

これまでここでじっくり琉舞を見ることはなかったのですが、
ちょうど時間も合っていたこともあって3演目をじっくり見させてもらいました。

その中で反応しちゃったのが装飾具の房指輪。

房指輪はジャラジャラ式(笑)の指輪です。

幸福と栄華を願って「灯篭」「花」「魚」「扇」「芭蕉の葉」「蝶」「鳩」の
7種をかたどったモチーフがついているそうです。


テンペスト行脚~首里城/弁財天堂~

2009年09月07日 | ・『テンペスト』行脚

■弁財天堂■

海運業者たちは船の航海安全を祈願するために弁財天を崇め、
航海があるたびに盛大な祈願祭を行っていた。

「聞得大君加那志が私どもの弁財天を祈願してくれるとは
有り難いことでございます」

「苦しうない。航海を安寧にするのは人として当然のことじゃ。
これも聞得大君の役目である。
そなたの商売もますます発展するであろう」

聞得大君が自分達の弁財天を直接拝んでくれうということは、
商売の信用が高まるということでもある。

王のオナリ神である聞得大君が祈願している業者だと知れば、
船乗りたちは殺到するだろう。

 

「テンペスト(上)」より

 

    

首里城そばにある弁財天堂です。

航海安全を司る水の女神・弁財天を祀っているそうです。

当時の海運業者はそれぞれ自分達の弁財天を持っていたのでしょうね。

上記した海運業者の弁財天堂が首里城の弁財天堂ではないと思うのですが、
同じ役割をになったお堂ということで御紹介。

お堂にかかる小橋は「天女橋」と行って文化財としても有名な橋です。
(欄干が劣化してきているみたいで緑色の安全ポールが…景観はちょっと台無し


江戸切子手ぬぐい

2009年09月07日 | ・手ぬぐいコレクション

梨園染さんの江戸切子。

美の壺でこの手ぬぐいの染め作業の様子が流れてから
いろいろな手ぬぐぁ~ブログで拝見。

私も便乗しようっと。

切子は赤もいいけど、やっぱり藍の方が好み♪

現在、ニトリフレームに収まって玄関を飾ってくれています

 

それにしても美の壺での実染の様子、
初めて動画で見ましたが、すごいですねえ~

片手に2つの染料を持って一気に注いでいく様子なんてまさに職人技っ
どぼどぼどぼ~って。

これでしっかりぼかしも色分けもできているのですから…。