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刑務所出ても仕事がない

2012年06月12日 20時57分57秒 | Weblog

 先月刑期を終えて新潟刑務所を出た男が、大阪で2人を殺した。確か手元に20万円ほどのお金しかない。刑務所で何かの仕事をしたお手当か。もしアパートを借りるにも貸し手があるか。幸い貸し手があっても最初に20万円のほとんどがなくなる。

 彼は知人に働かせてくれと頼んだが断られ、自棄になっていたようだ。そこで自殺のために包丁を購入し、すぐに殺人に及んでいる。刑事的判断では手首を切るなど、ためらい傷があると言う。その痕跡がない。つまり「誰でもいいから殺す」その目的で刃物を購入していたようだ。

 刑期を終えて自由に行動できる喜びはなかったのか。彼にとっては死刑を選ぶ自由しかなかったのか。社会は前科者には厳しい。正確には関わりたくない。同じアパートに住みたくない。勿論同じ職場で働きたくないが染みついている。

 刑期を満了しても再び犯罪を犯し収監される率はかなり高いと言われている。80才過ぎのスリがいる。人生の70%ぐらいは刑務所暮らしだ。シャバで暮らすには「スリ」しかない。だからスリ担当の刑事は、この年寄りが電車の中にいると「マーク」する。必ずスリを働くのだ。職業は「スリ」なのだ。だからスリを働くのが当たり前だ。

 大阪の犯人の職業は「殺人」か。あの日に2人を殺さなくても、2,3日の内に必ず他人を殺す。

 スリにしても、殺人狂にしても防ぐ方法はないのか。

 仕事があり、収入があれば「再犯」は防げるのか。各刑務所ではシャバに出てもお金を稼げるように腕に磨きをかけている。世田谷ボロ市にも刑務所で作られたものが売られていた。百貨店の中古市でも家具などが売られていた。20万円、40万円もする立派なものがあった。

 プロ裸足の腕を磨いても簡単には売れないだろう。石鹸や日用品もあったが、私は買わなかった。他の人は飛びつくように購入するのか。

 再犯防止は関係者の悲願だ。しかし社会は受け入れにくい。はたく場所・住む所もないのが現実だ。

 大手企業に身障者を従業員の何パーセントか雇用しなければならない取り決めがある。こんなことが刑期を終えた人に適用できるか。受け入れる大手企業があるのか。

 再犯防止策はそんなに軽いものなのか。関係者に強く問いたい。