アメリカ人の雇用を爆増させたいトランプ大統領。
支持率は40%。そのうちの何十%は自動車関連だろう。
自動車産業はアメリカフーアースト、いや一番であった。
それがだんだん傾く。
企業努力と労働者の問題であると思われる。
私はアメリカ3年間滞在中に何度か自動車のジャンクヤードを尋ねたことがある。45年前の話だ。
ある時、そこで大型のポンティアックタタミ一畳半もありそうなものを売りに来ていたアメリカ人とであった。
フロントガラスに10cmほどのヒビが入っていた。
しかも冬場なのでエンジンがかかりにくいと言うトラブルが有り、嫌気がさして売る、捨てに来ていた。
ジャンクヤードの主人は「10ドル」と言った。
私は「25ドル」で買うと言ってみた。
店で売るのと私に売るのとでは15ドルの違いがある。
持ち主は私に売り渡した。
ジャンクの店主はフロントガラスにヒビで、セーフテー検査はおりないだろうと言った。
私は購入後、アメリカ人の学生に検査がゆるいガソリンスタンドを聞いて、持ち込み5ドルでパスした。
つまり日本の車検である。1年間は乗れる。
厳しい所ではこのヒビは不合格になると友達がいう。ゆるい検査のところを教えてくれたわけだ。
私はこの車で2,000kmぐらい走った。
なぜこんな話をするかといえば、自動車の欠陥、故障が多すぎるのだ。
まだ日本車は多くはなかった。
だからアメリカ人は文句を言いながらもアメリカ車に耐えていた。
他に選択肢が少なかったからだ。
その後、優秀な欧州車、日本車が徐々に増え、トラブが少ないので人気が出た。
その結果が、メキシコでの生産に発展した。
安くていい車は誰でも好む。
推移を見守りたい。