法月綸太郎『法月綸太郎の新冒険』

ということで、「新」冒険も読んでみました。
何故か今週はバタバタと忙しく、ベッドに入るとすぐに眠気が襲ってくるので、
１冊読み終わるのに、ものすごく時間がかかってしまった（＾＾；
短編だと、ついつい安心してしまうというのもあるんですけど。

☆「イントロダクション」
　これはミステリじゃなくて、綸太郎君vs穂波嬢のバカップル（笑）話。
　理路整然とロジックに生きているはずの綸太郎も、穂波の前では無力ですね（＾＾；

☆「背信の交点」
　他殺か、自殺か。綸太郎と穂波が乗った列車の中で男の死体が発見されます。
　様々な手がかりを元に、綸太郎は事件の核心へと迫っていくのですが、
　その先にあった驚きの真実とは！？
　一応論理的なんだけど・・・やっぱり綸太郎探偵は直感型だな～。

☆「世界の神秘を解く男」
　綸太郎は、ちょっと邪な考えを起こしてしまったばっかりに、
　ＴＶのオカルト系番組に出演することになってしまいます。
　それは、ある家で起こるポルターガイスト現象を検証するという企画。
　綸太郎たちがＴＶスタッフと待機しているその時、事件が・・・
　何というか・・・幕の内弁当みたいな作品だったな（謎）

☆「身投げ女のブルース」
　取り降り自殺をしようとしていた女を、葛城警部が間一髪救出。
　事情を聴くと、人を殺してしまったというのだが・・・
　これには綸太郎は直接は登場しません。父は出ますけど。
　作者自身後書きで「アンフェアすれすれ」と言ってますが、アンフェアです（笑）
　でも、久能警部がかっこよかったので、私としてはＯＫ♪

☆「現場から生中継」
　この作品、好きですね～。非常にロジカルな展開と結末への展開がナイス！
　こういう話がもっと読みたいな～と思わせる名探偵ぶりでした。
　現代の世相をかなり繁栄してる作品でしたけど。

☆「リターン・ザ・ギフト」
　「交換殺人」に正面から取り組んだ作品。そして図書館シリーズ。
　今回は綸太郎の仮説が怒涛のごとく展開されていて、「誰彼」風でしたが、
　そんなに幾つも説を出されなくても犯人の見当は付いてましたｖ
　ロジカルだけど、ちょっとくどいよな～（＾＾；
　動機は、頷けましたけど。

ということで、短編集の読みやすさにハマってますが、
ど～んと濃い作品も読んでみたい気もします。
本屋さんに買い出しにいかねば！