淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

今、一番お薦めな海外TVドラマはこれ。「ハッピー・タウン 世界一幸せな狂気」

2014年03月16日 | Weblog
 しかし、それにしてもなんで今「宮本武蔵」なんだろ。よくわからん。

 3月15日の土曜日と続く日曜日の夜にオンエアする(これを書いている時点ではまだ日曜日分は放映されていないけど))、テレビ朝日開局55周年記念2夜連続ドラマスペシャル「宮本武蔵」のことである。

 キムタクサイドもよくこのドラマ出演を承諾したものだ。
 別に、宮本武蔵の物語が嫌いだとか、そういう意味じゃなくて、前作TBS「安堂ロイド」があれほどコケたというのに、起死回生を図る大事な次の戦略に選んだ作品が「宮本武蔵」というのが解せない。
 戦略が見えないのである。

 視聴率もどうなんだろ、高視聴率を取れるんだろうか?
 テレ朝もまた思い切った作戦に出たものだ。土日の夜に二夜連続で使い古された武蔵ものを放映するなんて・・・。
 相当な冒険だと思う。

 なので、全然食指が伸びず、土日はテレビ朝日開局55周年記念2夜連続ドラマスペシャル「宮本武蔵」を完全パス。
 ごめんね、キムタク。

 そういうわけで、日曜日は溜まったドラマを一日中掛けてずーっと観ることに。
 もちろん、家に籠り切りだけは絶対に避けたいので、街中にも足を運びましたが。今日は運悪く、「スポーツジム」の休館日ときているし・・・。午前中は湿った牡丹雪がひっきりなしに降り続くし・・・。
 もう、3月も後半戦に突入だぜ。

 そんな日曜日。
 1月から始まった各テレビドラマは、そのほとんどが最終回を迎えていて、どのドラマもいつもと同じように収まるところに収まって、それなりの予定調和なエンディングを迎えている。

 色々と今回も観てきたけれど、面白いと思ったドラマは、やっぱり「失恋ショコラティエ」(まだ最終回じゃないけどね)、「私のきらいな探偵」辺りになるんだろうか。
 「明日、ママがいない」は、確かに話題性があって子役たちが素晴らしかったけれど、脚本が陳腐で期待外れに終わってしまった。残念だ。

 そして今、一番面白いTVドラマは、なんといったって海外ドラマの「ハッピー・タウン 世界一幸せな狂気」である。
 このドラマ、面白い(まだ2話までだけど)。

 アメリカのテレビドラマ賞レースで数多い受賞歴を誇った、あの「エイリアス」の製作陣が、新たに創り上げたサスペンス・ドラマが「ハッピー・タウン 世界一幸せな狂気」。
 ちょっと感じが「ツイン・ピークス」と似ている。

 ただ、「ツイン・ピークス」が、デビッド・リンチ一色に塗り込められていて、冷たい狂気のようなものを醸し出していたのに対して、この「ハッピー・タウン 世界一幸せな狂気」は、もう少し取っつき易い。

 物語は最初からフルスロットル。
 アメリカの小さな町ハプリンが舞台である。
 町を一望する小高い丘に建っている、町の大きな存在を示す大きなパン工場。その下には、平和な住民たちが仲良く暮らしている。
 そんな町を、人々は「ハッピー・タウン」と呼んでいた。

 ところが、そんな「ハッピー・タウン」にも、実は恐ろしい過去が隠されていた。
 それは12年前、この町で発生した奇妙な未解決連続失踪事件だ。
 住民たちは、未だ捕まらない謎の犯人を「マジックマン」と呼んで恐れ、今でもその呪縛から逃れられずにいる。

 ある日・・・。
 過去のおぞましい事件以外、あらゆる犯罪と無縁だったその平和な「ハッピー・タウン」で、謎の猟奇的な殺人事件が発生する。

 5年間ずっと犯罪と無縁だった「ハッピー・タウン」に起こったその猟奇殺人事件は、未解決連続失踪事件の犯人「マジックマン」の仕業なのだろうか?
 それとも、まったくそれとは別の犯罪者がこの町に隠れていたのだろうか?

 ドラマの主人公である若き保安官代理が、この事件の捜査を進めてゆくうち、町の住人達の隠された秘密が次々と暴かれ、それぞれの人間関係に微妙な影を落としてゆく。
 住人と平和な町の裏に隠された本当の真実とは一体何なのか?
 犯人は一体だれなのか?
 この町にはどんな秘密が隠されているのか?

 とにかく、「ハッピー・タウン 世界一幸せな狂気」に出てくる人間すべてが、何らかの秘密を持っていて、ドラマに様々な伏線が張られているから、次の展開がまったく読めなくなる。

 全8話のドラマなので、「ツイン・ピークス」よりもスピーディな展開になりそうだし、ドラマ自体の人物整理が上手いのでとても分かりやすく、毎回人間関係をおさらいするというようなストレスもここにはない。

 まだ序盤なので、ここからもっとジェット・コースター的展開になるのは必至だろう。
 お薦めです、アメリカのTVドラマ「ハッピー・タウン 世界一幸せな狂気」。








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「Pseudologia Fantastica」

2014年03月15日 | Weblog
 金曜日もまた大きな会議で一日中拘束される。

 夕方その会議が終わったので、定時にオフィスを出ると、玄関先に同じ組織に勤務している友人が目の前に車をつけ、窓を開けて一言、「送ってくよ」。
 「助かった」と、中心市街地の老舗本屋さんの前まで送ってもらう事に。

 本屋さんで本を物色して、今日は早目に帰ろうと、そこから何処にも寄らず、雪が融け出している舗道をひとり歩く。
 まだ外は明るい。かなり日が長くなってきたみたいだ。

 雪道を歩きながら、あっ、そういえば昨日は「雪のまち幻想文学賞」の最終選考日が都内で開催されていたんだっけ・・・そんなことが、ふと頭を過(よぎ)る。
 そうかあ・・・入選すれば電話で受賞通知が来るはずだから・・・来ないってことは、書いた小説、落選したんだなぁ・・・とは思ったものの、実はそれほど最終選考のことを気に止めていたわけではない。

 いつものように―というか久しぶりに書いた小説だし―締め切り日の10日前に慌てて書きあげた30枚だったので(下地はだいぶ前に10枚程度書いていて、そのまま放っておいたのだけど・・・)、書き上げたんだから取りあえずは提出しようみたいな軽いノリで投函してしまったのである。
 たぶん、落ちるだろうな。
 そんな感じで、投函した後はそれほど気にも止めていなかったのである。

 でもそうはいうものの、落選は落選なわけで、それなりに軽いショックは受けた。
 自分が書いたものが否定されたような、自分の可愛い分身が消えちゃったような、なんとも言えない虚しさと淋しさに襲われた。

 だからお前は駄目なんだよ、ちゃんと丁寧に、時間を掛けて小説と向き合わないから、そういう痛い目に遭うんだってば。そう、自分で自分を非難する。

 家に着いて、着替えながらちらっと机の上を見ると、事務局から封筒が届いていた。
 開けてみたら、「雪のまち幻想文学賞」長編賞の入選通知が受賞パーティの案内状と一緒に入っている。
 「おめでとうございます」と書かれてあった。
 まさかの展開に、ちょっと驚く。

 そして今日の土曜日は、大学院の修了式。
 車を出して、ドリカムの「ベスト」を聴きながら八甲田の裾野に位置する校舎へと向かう。気温が3度。車道に雪はない。

 大学に到着して、学位授与式用のガウンとフードとキャップとフサを着込んで会場へと向かった。
 式では、修士の学位と、学長賞を頂いたので、ちょっと二重の喜び。

 それにしても大学院は本当に辛かった。本当にキツかった。
 2年間で終了するためには、頑張って習得単位を短期間で取り続けるしかほかに道はなく、平日の夜、土日の日中と、講義のための時間が割かれて結構しんどかった。

 特に辛かったのが集中講義。
 外部から招いた教授による授業なので、3日とか4日間、連続して朝の9時から夜の9時までびっしり時間が組まれていて、ハードで密度が濃いので逃げ出したくなった。
 止めようと思った事が何度かあった。

 一コマ90分間の授業が15回というパターンなので、それを数日間で全部こなすことになるのだけれど、こっちも辛いけれど、教える先生もまた体力勝負ということになってしまい、相当キツかったと思う。
 でも、授業自体はどれも楽しくて、本当にためになった。目から鱗的な話をいっぱい聞けたし。

 それも、ああ、終わったぁ・・・。

 セレモニーが終わり、お昼は中心市街地にあるレストラン「チャンドラー」で冷えたビールと赤ワイン、それから肉料理。
 自分に対するご褒美ということで、真っ昼間から美味しいビールをごくんと一気に飲み干した。

 それにしても、いい事が続くと必ずそれに反発するように、不幸な出来事がその次にはやって来る。
 虚言癖でも言い続けたら、いつかは現実になるかもしれないけれど、いい事と悪い事だけは、必ず交互に訪れるのだ、経験上。

 人生なんてそんなもんだ。







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スカイ・フェレイラ「Night Time My Time」のアルバム・ジャケットはギャスパー・ノエが撮っている。

2014年03月14日 | Weblog
 最初、ちょっと聴くのをビビった。
 なにせ、この過激なアルバム・ジャケットだ、音のほうもノイジーでパンキーで過激なサウンドなのかと、少し聴くのを躊躇ってしまったのである。

 「Night Time My Time」は、スカイ・フェレイラのデビュー・フルアルバム。
 そしてそのジャケット写真は、あの、映画「アレックス」を撮って世界で凄まじい物議を醸し出した、カンヌ映画祭受賞監督の鬼才? 異才? 変人? ギャスパー・ノエである。

 「Night Time My Time」のジャケットを見ただけで十分理解してもらえるとは思うけど、このジャケット写真から匂って来るのは、どこまでも絶望的で寒々とした、なんともいえぬような暗鬱としたもの、眼を背けてしまいたくなる、そんな何かである。

 そして、それこそがギャスパー・ノエの世界感なのだ。

 映画「アレックス」は、これまで観てきた何万本?もの映画の中でも十本の中に入るくらい衝撃的だった。

 胸糞が悪くなるというか、苛々がますます募るというか、気が滅入るというか、前向きで希望に満ち溢れた、そんな類いの感情とはまったく真逆な、どうしようもない絶望感に打ちひしがれる。

 実際に、映画館(観たのは「シネマ・ディクト」だった)で観ていた時、途中で何人かが(全員が女性でしたが)席を立って出て行ってしまった。
 本当に、出て行ってしまったのだ。それも、もう観続けるのが耐えられないという感じでみんな出て行く。
 映画館でこういうことは生まれて初めての経験だった。

 主役のモニカ・ベルッチが暴漢に犯される約10分間に及ぶシーンが、とにかく凄まじい。
 それ以外にも、とにかく凄まじいシーンの連続で、観終わってドッと疲れが出る。
 観た後、数日間はちょっと放心状態だったことを今でも覚えている。
 ショックがずっと抜けなかった。

 多分、DVDで出ているので、今からでも観ることは可能だろう。
 でも、最後まで観続けていられるだろうか?
 積極的には薦めませんが、映画好きを自認している人なら、まあ避けては通れない映画の一本ではあるでしょうね。

 そんなギャスパー・ノエがアルバム・ジャケットを撮った、スカイ・フェレイラの「Night Time My Time」を聴いた。

 スカイ・フェレイラは、1992年アメリカはロサンゼルス生まれの20代女性だ。
 ミュージシャンを目指してシングルなどを何枚かリリースした傍ら、モデルとしても活躍している。
 女性ファッション雑誌の表紙も飾っているらしいけれど、そこんとこはよく分かりません。

 そして肝心のアルバム「Night Time My Time」なのだけれど、聴いてみると、極々普通のガールズ・ロック。
 これにはちょっと吃驚した。もちろん、いい意味で。

 ポップで、少しパンキッシュな匂いもないではないけれど、これは若さゆえのラジカルな部分の表れだろう。
 今、アメリカのヒット・チャートを賑わしている、たとえばリアーナだとかロードとかブリトニー・スピアーズとかケイテイ・ペリーとかと同列に捉えられることも出来なくはない。

 初回限定盤に付いてくる、もう一枚のアルバム「ゴースト」のほうが個人的にはどちらかというと好みかも。
 しっとりと歌い上げるナンバーも入っていて(表題曲の「ゴースト」が秀抜だ)、「Night Time My Time」にある騒々しさがないのがいい(そういうテイストはテイストとして好きですけど)。

 そんなスカイ・フェレイラのデビュー・アルバムについて書いていたら、なんと、当人のスカイ・フェレイラ、恋人と一緒に、麻薬不法所持、窃盗の容疑で逮捕されたらしい。

 そうなると、これからは「シド&ナンシー」の路線を2人で歩んでゆくのだろうか。
 まだまだ21歳と若いのだから、このまま過激に真っ直ぐ一直線に、全速力で走っていただきたいものですが、どんなもんでしょうか?








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第86回アカデミー作品賞受賞「それでも夜は明ける」。この映画には心が揺さぶられる。

2014年03月13日 | Weblog
 数年前、その頃ちょうど日本で封切られて話題となっていたアメリカ映画に、「硫黄島からの手紙」があった。
 監督がクリント・イーストウッド(大好きな映画監督の一人である)。
 「嵐」のニノも日本軍兵士として出演していて、国内でも結構ヒットした映画だ。

 映画「硫黄島からの手紙」は、太平洋戦争における日本軍とアメリカ軍との硫黄島での壮絶な激闘が描かれていて、この映画を観た人ならよく分かると思うけれど、かなり悲惨で残酷なシーンもあって、戦争で人間と人間が殺し合うことの虚しさと愚かさが圧倒的な映像を駆使して語られる。
 名作映画の中の一本として挙げられるだろう。これからもずっと、映画史の中で語り継がれるべき作品だとも思う。

 その「硫黄島からの手紙」が上映されていた当時、所属していた部署の仕事でちょっとした厄介事が発生していた。
 スタッフの一人と一緒に、きついトラブル鎮圧に向けて必死で走り回っていたのだけれど、結構しんどい調整が続き、二人とも疲れ果て疲労困憊だった。

 その時、そのスタッフがふっと洩らした一言が、今でも忘れられずに記憶の片隅に残ってる。
 曰く、「○○さん(俺のことね)、辛いッスすんごく・・・でもあれッスよね、映画「硫黄島からの手紙」(映画の中で描かれている日本軍の悲惨極まりない状況)に比べたら、こんなトラブルなんて屁みたいなもんスよね!」

 そういって、その男性のスタッフは朗らかに笑ったのだ。
 このことは今でも時々ふと頭を過る。苦しい時や辛い時には、このスタッフが洩らしたフレーズを思い浮かべてみる。
 すると、少しだけれど心が落ち着いてゆくのがわかる。
 どんな辛い事があったとしても、あの「硫黄島からの手紙」で描かれた悲惨さよりはまだマシ・・・。

 もちろん、映画は作り物でしかない。
 殺される日本軍も、火炎放射機で焼かれる兵士も、地雷で腕や手足が吹っ飛ばされる将校も、映画の中の虚構の世界の出来事ではあるだろう。
 でも、それらはすべて史実に基づいて作られている。

 本当にそういう目にあった人間、のた打ち回り、苦悶と激痛に塗れ、飢えと恐怖の中で死んでいった戦争犠牲者は、現実に数限りなく存在したのである。
 という意味においては、映画というフィクションの世界にだって、真実を語り、現実を投影し、そこに紛れもない生の世界を映し出すという力を持っているということだ。

 そしてそれは、第86回アカデミー作品賞を受賞した、映画「それでも夜は明ける」にも言える。

 映画「それでも夜は明ける」は、今回の第86回アカデミー賞で作品賞を受賞した。
 自由人だった黒人ソロモン・ノーサップが約12年間にわたって体験した、壮絶極まりない奴隷生活をつづった伝記を、あの「SHAME シェイム」(セックス依存症に苦しむ白人の生活を綴った映画)を撮ったスティーブ・マックイーン監督が映画化した。

 この映画、いい映画だと思う。
 これまで、黒人の奴隷制度を扱った映画って数多く存在しているけれど、「それでも夜は明ける」もまた、傑作たりえる一本である。
 
 物語は、奴隷制度が廃止される以前のアメリカが舞台だ。
 黒人バイオリニストであるソロモンは、ニューヨークで愛する家族と一緒に幸せな生活を送っていた。彼は、自由証明書で認められた自由黒人だったのである。
 ところがある日、演奏旅行に行こうと誘われた白人らの裏切りによって奴隷商人に拉致され、家族たちとも離れ離れになり、奴隷として名前まで変えられて、南部ニューオーリンズへと売り飛ばされてしまう・・・。

 ここから映画は、壮絶な奴隷制度の実態をえぐり出す。
 とにかく凄まじい。
 観ていて、だんだんと主人公であるソロモンに感情移入してしまい、自分が拉致されて虐げられているような錯覚に陥ってしまうほどだ。

 印象に残るシーンがある。
 ソロモンが、白人に反抗した罪で、敷地内の樹木に吊るされて悶え苦しむというシーンだ。
 カメラをほとんど動かさず、首から太いロープを巻かれて地面ぎりぎりに吊るされるソロモンを俯瞰するように、長回しで撮ってゆくシーンである。

 白昼堂々、南部の澄み切った青空と広大な大地をバックに、木に吊るされてもがき苦しんでいる主人公が映し出される。
 その後ろでは、黒人奴隷の子どもたちがまったく無関心に、奇声をあげながら鬼ごっこをして遊んでいる。そしてまた、奴隷たちの誰もが、リンチにあっている同士に見向きもせずに、淡々と農作業を行っている・・・。
 これらをすべて一つのフレームに入れ込む、そのカメラワークが凄い。

 黒人奴隷たちは、見て見ぬふりをしているわけではない。
 黒人たちは、そのリンチに関心さえないのだ! 
 それはあまりにも日常茶飯事に起こる、単によく見掛けるだけの、そんないつもの光景でしかないからだ!

 映画「それでも夜は明ける」は、アカデミー賞で、作品、監督ほか計9部門にノミネートされ、最終的に、作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門を受賞した。

 同じ監督の「SHAME シェイム」で、ベネチア国際映画祭主演男優賞を獲ったマイケル・ファスベンダーが、ここでも狂信的な白人雇い主を好演している。
 それから、主役のソロモンを演じたキウェテル・イジョフォーもいいし、アカデミー助演女優賞に輝いたルピタ・ニョンゴも、ベネディクト・カンバーバッチもブラッド・ピットもみんないい。

 心が揺さぶられる。








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「小さいことにくよくよするな、しょせんすべては小さなこと」

2014年03月12日 | Weblog
 どんな大金持ちでも、世界的な超有名な映画スターでも、国家を心底憂う国会議員でも、素晴らしい傑作を書き続ける著名作家でも、人生の素晴らしさと美しさを説く宗教家でも、みんないつかは死んでゆく。

 どんなにモテても、どんなに強靭な肉体を持っても、数多くの恋愛経験をしても、世界中の三ツ星レストランの最高級の料理を食べ歩いても、世界中を旅して美しい風景をこの目に焼き付けても、いつかはこの世界から旅立つ日が必ず訪れる。

 世界は悲惨な出来事に溢れ返り、金持ちは贅沢の限りを尽くし、貧乏人は飢え、森は焼かれ、海は汚され、戦争や紛争や内紛はいつまで経っても無くならない。
 ジョン・レノンが世界は一つと説いても、ルイ・アームストロングが世界は美しいと歌っても、毎日何処かで誰かが飢えで死に、毎日何処かで悲惨な殺人は起こり、毎日幸せな結婚が生まれるのと同じくらいの離婚や別れがこの世界では生まれてゆく。

 人生は苦の連続である。
 楽しかったり嬉しかったりした、その先には、それと同じくらいの、否それの何倍もの辛い出来事が待っている。

 人生なんて八方ふさがりで、最後に待っているのはドン詰まりのデッドエンドなのだ。

 それでも人は、この糞ったれの人生を何とか生きていくしかない。
 全員が幸せのゴールへと辿り着けるわけではない。
 大部分の人は、それなりの人生を送り、それなりの終末を迎え、それなりの結果を出して死んでゆくだろうが、それさえ叶わない人間は数多くいる。

 何のためにこの世に生まれてきたのか?
 何のためにこの世界を生きているのか?
 何のために今ここに居て、何を成さなければならないのか?

 誰も答えられない。何処にも答えはない。
 人生は不可解で複雑で、そして至って単純だ。
 そして、そのシンプルな答えを導き出すためには、その何千倍もの問いを書き続けなくてはならない。
 人生とは厄介で面倒臭い。本当に面倒臭い。

 去年、友人が突然倒れた。
 まだそんな歳じゃないのに、脳梗塞で半身が不随になってしまった。
 お酒を飲むのが大好きで、毎日飲んでいた。運動不足もあってか、かなりお腹が出ていたし、日頃から血圧が高いと医者から忠告も受けていた。会うたび、節制しろよって言っていたのだが・・・。

 すぐに見舞いに行った。
 泣いていた。
 これからリハビリに励むとも言っていた。

 今年に入って、移った病院に果物を持ってまた行ってみた。
 言葉が聞き取れるようになったのと、少し血色も良くなっていて、そこは少し安心したけれど、「もう終わった。俺の人生はもう終わったんだ・・・」という言葉を何度も自嘲気味に話すのは、聞いていて結構しんどかった。

 「お前はいいな、まだまだ元気で」と、この言葉も何度も何度も連発した。「もうここから完全回復するわけじゃないんだし、一年後も十年後もおんなじなら、今すぐ死にたい」とも洩らした。

 でも、その諦観や絶望は彼だけにあるのではない。
 俺にもある。
 そして、今この世界を生きているあらゆる人間が持っているものだ。

 もちろん、それなりにやりたいこととか、心残りがあるからこうして何とか今日を生きてはいるのだけれど、今が健康だからといってそれがこの先永遠に続くわけではない。いつか、病気か、事故か、それは解らないけれど、必ずこの世界からいなくなるのだけは自明の理だ。

 仕事をしているもの、組織の中で生きているもの、金持ちの親がいて一切働かなくても悠々自適に生きてゆけるもの、この世界には色んな人間たちが毎日をそれなりに生きている。
 でもだからといって、そのすべての人たちが幸せな一生を送られるわけじゃない。人生には数多の落とし穴が待っている。

 苦しいことも辛いことも、人生では引っ切り無しに襲って来る。
 楽しいことや嬉しいことなんて、その100000000分の1しかないかもしれない。

 だったら、こうやって居直るしかない。
 矜持と諦観をもって、こう心の中でひとり叫ぶしかない。

 小さいことにくよくよするな、しょせんすべては小さなこと。

 この自己啓発書にはいつも救われる。
 著者のリチャード・カールソン、あなたは偉い!

 小さいことにくよくよするなって。
 しょせんすべては小さなことだ。








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「3月11日 火曜日」雪時々晴れ

2014年03月11日 | Weblog
 朝は激しい雪、昼になって太陽が差し込んで雪が融け出し、午後になるとまた雪が降る。
 そんな3月11日。
 もう春と呼んでもいい季節なのに・・・。

 今日も朝から連続して重要会議が午後まで続く。

 昨夜は突然の呼び出しを受け、駅前某施設地下の「飲み屋」まで駆け付けた。
 ビール、「田酒」銘柄の珍しい発泡酒、クジラのベーコン、唐揚げ、肉炒め、おにぎりを一気に平らげる。

 お腹パンパンで家に帰り、録画しておいた「失恋ショコラティエ」を観る。
 それにしても石原さとみ(もちろん、ドラマの中のキャラクターである小悪魔・紗絵子として)、こういう女性は疲れるでしょ、マジで。

 現実では、絶対に関わり合いたくない女性ですな。
 こういう小悪魔女性のことを、あざと可愛いというらしいけど・・・。






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「3月10日 月曜日」雪のち晴れ

2014年03月10日 | Weblog
 日々、色んなことが起こる。

 心底厭になったり、めげたり、落ち込んだりしながら、それでも何とか打開策を見つけ、知恵を出し、蟻地獄からの脱出を試みる。

 そして今日もまた、投げ出したくなるような色んなことがあった。あったけれど、どうすることも出来ない。
 そんな一筋縄ではいかないことが、人生にはたくさんある。

 時々思う。
 全てを投げ出して、この糞ったれなしがらみから逃げ出してしまいたい・・・。

 今日は月曜日。
 昨日も、夜はほとんど眠れなかった。





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「3月9日 日曜日」晴れ

2014年03月09日 | Weblog
 昨日までの寒波が嘘のように今日は晴れ渡っている。
 今日は日曜日。
 でもまだ雪はしっかりと積もっているけれど。

 午前中、見逃していた、デヴィッド・O・ラッセル監督の「世界にひとつのプレイブック」を観る。
 ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス、それからロバート・デ・ニーロ。
 悪くはない映画だけれど、特にそれほど素晴らしい作品とも思えなかった。

 午後はスポーツジムまで少し時間があったので、珈琲を飲みながら部屋でのんびり過ごす。
 「森は生きている」(日本のグループ)のファースト・アルバムを聴きながら、窓を開けて外の新鮮な空気を入れ替える。

 夕方4時半からは「ボディ・コンバット」のエクササイズ。
 久しぶりだ、3連チャンでスポーツジムに通うなんて。







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「3月8日 土曜日」雪

2014年03月08日 | Weblog
 今日も朝から激しい雪。
 午前9時現在の積雪量は61センチ。もちろん氷点下。

 午前10時から某専門学校の卒業式に招かれていたので、朝食も摂らずに急いで車で向かった。
 地吹雪が舞って、かなり冷え切っている。
 こういう3月もまた珍しい。というか、地球そのものが完全におかしくなっているようだ。

 午前中に卒業式典は終了して、そのままネクタイを外して「スポーツジム」に寄って、約1時間ランニングと筋トレ。
 そのあと、ジムの近くのカフェで友人と待ち合わせしていたので、早目に店に行ってパスタと珈琲を飲みながら今日の朝刊を眺める。

 友人と話し込み、そこから帰宅する。
 部屋に籠ってUKの新人バンド「テンプルズ」のデビューアルバムを聴きながらパソコンに向かう。

 うーん。
 今日は上手に時間を使ってるなあ。
 満足、満足。

 でもないか・・・。
 




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「3月7日 金曜日」雪一時激しく降る

2014年03月07日 | Weblog
 今日も朝から一日中拘束される会議。

 それにしても凄い雪。
 猛烈な真冬並みの寒気団が居座っているらしく、爆弾低気圧が北日本を襲っているらしい。確かに今冬はいつもと比べて楽な冬だったけれど、最後の最後に大寒波が襲って来た。

 街なかの某施設で開催されている青森公立大学の学生たちによる中心市街地活性化策の発表会に出て、そこから歩いて家まで帰ったのだが、猛吹雪と氷点下の寒さにビックリ。
 3月だよね?

 家に帰って遅めの夕食を摂り、夜9時からの「ボディ・コンバット」のエクササイズ。
 45分間、久しぶりに身体を動かした。

 帰りも凄まじい吹雪。

 3月だよね?







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3月6日 木曜日」雪のち曇り

2014年03月06日 | Weblog
 なんじゃ、こりゃ?
 朝起きたら、一面銀世界。
 吹雪いているではないか。

 天気予報を見たら、一週間ほとんど雪マーク。昨日までのあの春めいた気候はいったい何処にいったんだ?
 もう3月6日なのに。

 今日も一日中拘束される会議がやっと終わって、夜、オフィスを出た。
 道路はまるでスケート・リンク!
 路面が滑る、滑る。ツルッツルだ。転んだら大怪我だろう、かなり堅いし。
 真冬並みの寒さだ。

 家に帰って食事を終え、パソコンで「八戸うみねこマラソン」に申し込む。ついでに、「岩手銀河ウルトラ100キロマラソン」にも申し込もうと思ったけれど、これはちょっとまだ早過ぎると思って止まった。

 久しぶりに「オアシス」のセカンドを聴きながら、とりあえず完成した小説をプリント・アウトする。

 まだまだ書きなおすところがありそうだ。もう少しじっくり煮込ませよう。発表はまだ先だ。







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「3月5日 水曜日」曇、夜小雨

2014年03月05日 | Weblog
 もう水曜日。早い。
 日曜日が終わっちゃうなあ、なんて思っていたのにあっという間に3日が過ぎてしまった。明日は木曜日・・・。
 もうすぐ、週末じゃん!

 夜、仕事が終わって外に出たら、ぱらぱらと雨が降って来た。
 暗い夜道を歩いて、いつものように中心商店街へ。

 SAKURANOデパートの地下に寄って、「桜餅」を買って家に帰る。

 録画番組が溜まって、このままだと容量が無くなってしまいそうなので、買って来た「桜餅」を食べながら片っ端から観てゆくことに。

 夜の10時からは日本テレビの「明日、ママがいない」。
 なんか、このドラマも収まるところに収まっちゃって、イマイチ物足りない気も。
 でも今回はこれまでで良かったほうだとは思う。ちょっとホロっときたし・・・。

 とにかく、スポンサーが全部降りようが、ちゃんと最後まで「明日、ママがいない」をオンエアしてほしい。こうなると、ドラマの出来不出来とはまったく別の、テレビ局としての意地でしょう。

 来週が最終回みたいですが。







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「3月4日 火曜日」曇

2014年03月04日 | Weblog
 今日は、年間4回開催される、約1カ月間に及ぶロングラン会議の中の1日。
 朝、出掛けにフジTV「めざましTV」の占いコーナーがちょうど目に留まり、乙女座を見たら何と最低の一つ手前だった。
 そうか、今日はツイてない日なのね・・・。

 会議は、威厳ある会場内で、偉い方々がこちらに向かって様々な問い掛けを行うという形式で、こっちが60分間、かなり鋭い質問を浴びせられることに・・・。

 それが終わって、疲れがドッと出る。
 何とも言えない、虚脱感と空虚感が襲って来る。
 まあ、それでも耐えるしかない。

 だって、お給料を頂いてるんだもん!

 夜は某所で2人だけの飲み会。
 かなり酔ってしまった。日中の遣り取りが結構なストレスになっているんだろうか。

 10時に帰宅。
 お風呂に入って、蒲団に潜る。
 明日も会議かぁ・・・。







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「3月3日 月曜日」雪のち曇

2014年03月03日 | Weblog
 昨日もまた悪夢を見る。
 どうしてこう、嫌な夢、風変わりな夢ばかり毎日のように見るのだろう。

 悪夢で真夜中、目が覚め、薄ぼんやりとした時間を過ごすので、朝が辛い。熟睡出来ていないからだ。
 なので、慢性的な睡眠不足が続いてゆく。

 今日の月曜日も、ぼーっとしたまま出勤する。
 昨日とは打って変わって激しい雪。でも積雪量はそんなでもない。三寒四温とはよく言ったものだ。今週は寒い日が続くらしい。

 5時ガンでオフィスを出た。
 中心市街地のN書店で最新号の「ロッキング・オン」を買って家に帰る。
 今夜は、楽しみにしているフジ月9ドラマ「失恋ショコラティエ」。

 第86回アカデミー賞、作品賞が「それでも夜は明ける」、監督賞は「ゼロ・グラビティ」のアルフォンソ・キュアロンに決まったとのニュースが流れる。

 そうかあ・・・。






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「3月2日 日曜日」晴れ

2014年03月02日 | Weblog
 午前中は部屋でまったり。
 二度寝した。

 大島渚監督の映画「儀式」、アカデミー短編アニメーション賞を獲った「紙ひこうき」、アカデミー短編ドキュメンタリー賞を獲った「イノセンテの輝く未来」を続けて観る。

 午後から、郊外のショッピング・モールのカフェで友人と会う約束をしていたので、車庫から車を出して出掛けることに。
 一石二鳥、そのあと、カフェの入った同じビルにある「スポーツジム」で「ボディ・コンバット」もしようと、バッグにスポーツ用のウエアとシューズも詰めて出発。

 ところが友人との会話が弾んで、夕方4時半からの「ボディ・コンバット」をサボってしまった。

 正直に言うと、かったるくて、面倒臭くなってやめたのだ。
 ほんと、意志が弱い・・・。






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