皮肉なものだ。
あれだけ楽しみにしていたローリング・ストーンズ来日公演が仕事のために行けなくなったというのに、その一週間前、偶然にも東京2泊3日の出張となったのだ。
都内での仕事をこなし、冷たい北風が吹き荒れる京王線「国領」駅に降り立ち、駅前の本屋さんに立ち寄って、ちょうど2冊あった別冊レコード・コレクターズ「ザ・ローリング・ストーンズ ライナーノーツ」(寺田正典著)の一冊を手に取り、ちょっと考えてから、結局レジで買い求めた。
買おうか買うまいか一瞬迷ったのは、どうせストーンズ行けないんだし今更買ってもなあ・・・っていう感情が頭の片隅を過ったからだ。
でも、哀しいサガである。買っちゃいました。
早速、近くの「モスバーガー」に入って珈琲とハンバーガーを頬張りながら、ぺらぺら捲って読み始めた。
こういう本を読むと、また無性にストーンズのアルバムを聴きたくなってしまう。
この本が他のストーンズ関連本と違っている特徴的な点は、①1992年にソニーからリリースされた「ローリング・ストーンズ・レーベル」≪黒帯≫再発シリーズCDのライナーノーツを再掲しているということ②それぞれメンバーたちのソロ・アルバムと関連するアルバムを取り上げていること。
この2点にある。
そして「ザ・ローリング・ストーンズ ライナーノーツ」(寺田正典著)は、大きく3つのパーツに分かれている。
1971年から1989年までのスタジオ・アルバム、それからライブとベスト・アルバム、そして最後がソロとその他の関連アルバム。
僕が彼らのアルバムをリアルタイムで買い始めたのが、ちょうどここに掲載されているアルバムのリリース時期とほぼ同時期だったので、この本を読みながら当時の時代が懐かしく想い出された。
ローリング・ストーンズのアルバムは、ダブっているベスト盤を除いて全部持っているけど、各ソロ・アルバムとなるとそこまで全部は揃えていないし、ブートレッグやベストも数えると、ストーンズに関しては膨大な枚数になってしまい、もうキリがない。
そういう意味でいうと、今回この本を読んで改めて解ったこととか、初めて知ったことが結構多かった。
僕はビル・ワイマンのソロも、チャーリー・ワッツのソロも、1枚も持ってない。それほど素晴らしいアルバムとは思えないし(色んな評判を聞いてみると)、買うとしたら、完全にコレクターとして買い求めるということになってしまうだろう。
ただ、この本に載っている「ジャミング・ウィズ・エドワード」というアルバムだけは是非とも聴いてみたい。否、是非とも欲しい、そう思った。
「ジャミング・ウィズ・エドワード」は、キース・リチャーズ抜きの幻のセッション・アルバムだ。
つまり、キース抜きで行われたセッションを収録した貴重なレコードなのである。
時期は、1969年リリースされた「レット・イット・ブリード」のレコーディングが進行していた頃とほぼ同時期で、ミック・ジャガー、チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマンの3人のメンバーと、その他のレギュラー・ゲスト陣(ライ・クーダーも加わっていて、彼が素晴らしい演奏をしているのだとか)らが、「せーの!」で急遽演奏を始めたものを録音している。
なぜ、キース・リチャーズだけがこの演奏に加わらなかったのか?
話は至極単純で、たまたま家から電話が入って(妻のアニタ・バニンバーグである)「キース、早く家に帰って来て~♡」とせがまれ、セッションに参加しないで帰ってしまったというのが真相だ。
このセッション後、ライ・クーダーが、「スタジオで自分が色々試したフレーズや楽曲をストーンズ側が全部パクった!」と訴えるというオチまでついているのだけれど、それはそれとして、結構イケてるセッションとなり、最終的にはこのアルバムのリリースをストーンズ・サイドも許可することとなった。
まあこんな感じで、様々なトリビアや楽屋ネタを盛り込んだ寺田正典の「ザ・ローリング・ストーンズ ライナーノーツ」、サクサクと面白く読めるストーンズ本になっている。
それにしても・・・ローリング・ストーンズ、もう二度と来ないでしょ、日本には・・・。
ああ~っ。
あれだけ楽しみにしていたローリング・ストーンズ来日公演が仕事のために行けなくなったというのに、その一週間前、偶然にも東京2泊3日の出張となったのだ。
都内での仕事をこなし、冷たい北風が吹き荒れる京王線「国領」駅に降り立ち、駅前の本屋さんに立ち寄って、ちょうど2冊あった別冊レコード・コレクターズ「ザ・ローリング・ストーンズ ライナーノーツ」(寺田正典著)の一冊を手に取り、ちょっと考えてから、結局レジで買い求めた。
買おうか買うまいか一瞬迷ったのは、どうせストーンズ行けないんだし今更買ってもなあ・・・っていう感情が頭の片隅を過ったからだ。
でも、哀しいサガである。買っちゃいました。
早速、近くの「モスバーガー」に入って珈琲とハンバーガーを頬張りながら、ぺらぺら捲って読み始めた。
こういう本を読むと、また無性にストーンズのアルバムを聴きたくなってしまう。
この本が他のストーンズ関連本と違っている特徴的な点は、①1992年にソニーからリリースされた「ローリング・ストーンズ・レーベル」≪黒帯≫再発シリーズCDのライナーノーツを再掲しているということ②それぞれメンバーたちのソロ・アルバムと関連するアルバムを取り上げていること。
この2点にある。
そして「ザ・ローリング・ストーンズ ライナーノーツ」(寺田正典著)は、大きく3つのパーツに分かれている。
1971年から1989年までのスタジオ・アルバム、それからライブとベスト・アルバム、そして最後がソロとその他の関連アルバム。
僕が彼らのアルバムをリアルタイムで買い始めたのが、ちょうどここに掲載されているアルバムのリリース時期とほぼ同時期だったので、この本を読みながら当時の時代が懐かしく想い出された。
ローリング・ストーンズのアルバムは、ダブっているベスト盤を除いて全部持っているけど、各ソロ・アルバムとなるとそこまで全部は揃えていないし、ブートレッグやベストも数えると、ストーンズに関しては膨大な枚数になってしまい、もうキリがない。
そういう意味でいうと、今回この本を読んで改めて解ったこととか、初めて知ったことが結構多かった。
僕はビル・ワイマンのソロも、チャーリー・ワッツのソロも、1枚も持ってない。それほど素晴らしいアルバムとは思えないし(色んな評判を聞いてみると)、買うとしたら、完全にコレクターとして買い求めるということになってしまうだろう。
ただ、この本に載っている「ジャミング・ウィズ・エドワード」というアルバムだけは是非とも聴いてみたい。否、是非とも欲しい、そう思った。
「ジャミング・ウィズ・エドワード」は、キース・リチャーズ抜きの幻のセッション・アルバムだ。
つまり、キース抜きで行われたセッションを収録した貴重なレコードなのである。
時期は、1969年リリースされた「レット・イット・ブリード」のレコーディングが進行していた頃とほぼ同時期で、ミック・ジャガー、チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマンの3人のメンバーと、その他のレギュラー・ゲスト陣(ライ・クーダーも加わっていて、彼が素晴らしい演奏をしているのだとか)らが、「せーの!」で急遽演奏を始めたものを録音している。
なぜ、キース・リチャーズだけがこの演奏に加わらなかったのか?
話は至極単純で、たまたま家から電話が入って(妻のアニタ・バニンバーグである)「キース、早く家に帰って来て~♡」とせがまれ、セッションに参加しないで帰ってしまったというのが真相だ。
このセッション後、ライ・クーダーが、「スタジオで自分が色々試したフレーズや楽曲をストーンズ側が全部パクった!」と訴えるというオチまでついているのだけれど、それはそれとして、結構イケてるセッションとなり、最終的にはこのアルバムのリリースをストーンズ・サイドも許可することとなった。
まあこんな感じで、様々なトリビアや楽屋ネタを盛り込んだ寺田正典の「ザ・ローリング・ストーンズ ライナーノーツ」、サクサクと面白く読めるストーンズ本になっている。
それにしても・・・ローリング・ストーンズ、もう二度と来ないでしょ、日本には・・・。
ああ~っ。