若い男と女が、激しい恋に落ちる。
ふとしたことで出会った二人は、貧しいながらも満ち足りた生活を送る。そこには、不安の欠片すら見当たらない。何故なら、二人には若さが溢れているから。それから、ずっと続くはずの未来が開けているからにほかならない。
男は、映画監督を目指して、ここ北京の町に降り立った。
そして、女は貧困の中に生きながら、華やかな女優になることを夢見ている。
そんな二人は、北京の寒い冬を、愛だけを共有しながら寄り添って生きてゆく。
幸せな二人にも、やがて別れが訪れる。
女は、女優になる夢を捨て去ることが出来ない。男は、愛のために映画監督になる夢を諦め、彼女との愛だけに生きようと決心した、その矢先のことだった。
外は雪が降っている。
男は女に、「ここで二人幸せに暮らそう」と叫ぶ。女はそれでもこの町を出て、華やかな女優の世界に飛び込んでゆくことに執着する。彼女は、愛する男より、未来の夢を選んだ。「誰でも、自分が一番可愛いの」と、最愛の人を振り切って。
それから10年の歳月が流れるー。
女は、夢が叶い、有名な女優として華やかな世界に君臨している。彼女には、愛する男性がいた。映画監督である。今回の新しいプロジェクトは、膨大な予算が投入されるミュージカル映画。その主演が彼女であり、恋人が演出をすることになったのだ。
そして相手役に抜擢されたのは、現在、香港で活躍している有名男優、つまり、10年前に別れたその貧しい男性だったのである。
報道関係者でごった返す記者会見場。
華やかなスポットライトの中、3人のそれぞれの思惑が交差する。
映画は、サーカスを舞台にした、記憶を無くした美しい女と、彼女の記憶を失う前の恋人だった若い旅人と、そしてサーカスの団長で彼女を深く愛する中年男性との、3人の愛憎劇として語られてゆく。
それもすべて、ミュージカル仕立てで!
香港で、今や押しも押されぬ有名男優になった男。彼は、いまだ10年前の彼女を忘れる事が出来ずにいる。彼は、一日たりとも彼女のことを忘れたことはない。ある意味、彼女との再会だけを夢見て生きてきたのだった。
一方、彼女は、彼を冷たく突き放す。彼女にとって、今の愛がすべてなのだ。監督である彼との愛が・・・。
そして、ミュージカルに挑む映画監督。彼は、薄々感じていた。彼女が自分の前から去ってゆくのではないかと。その感情が彼の心を掻き毟る。
やがて、映画の撮影が始まってゆく。
果たして、この愛はどのような結末を迎えるのか? ハッピー・エンド? はたまた悲劇?
それは観てのお楽しみ。
この映画は、「ラヴソング」「君さえいれば/金枝玉葉」のピーター・チャン監督が、「LOVERS」の金城武と「小さな中国のお針子」のジョウ・シュンを主演に迎えて贈る異色のミュージカル・ラブ・ストーリーである。
現在と過去をバラバラに壊し、そこに劇中劇としてのミュージカルが挿入される。賛否両論があるだろうけれど、僕はこういう手法の映画は嫌いじゃない。
でも、女はわからん。ますますわからん。
ふとしたことで出会った二人は、貧しいながらも満ち足りた生活を送る。そこには、不安の欠片すら見当たらない。何故なら、二人には若さが溢れているから。それから、ずっと続くはずの未来が開けているからにほかならない。
男は、映画監督を目指して、ここ北京の町に降り立った。
そして、女は貧困の中に生きながら、華やかな女優になることを夢見ている。
そんな二人は、北京の寒い冬を、愛だけを共有しながら寄り添って生きてゆく。
幸せな二人にも、やがて別れが訪れる。
女は、女優になる夢を捨て去ることが出来ない。男は、愛のために映画監督になる夢を諦め、彼女との愛だけに生きようと決心した、その矢先のことだった。
外は雪が降っている。
男は女に、「ここで二人幸せに暮らそう」と叫ぶ。女はそれでもこの町を出て、華やかな女優の世界に飛び込んでゆくことに執着する。彼女は、愛する男より、未来の夢を選んだ。「誰でも、自分が一番可愛いの」と、最愛の人を振り切って。
それから10年の歳月が流れるー。
女は、夢が叶い、有名な女優として華やかな世界に君臨している。彼女には、愛する男性がいた。映画監督である。今回の新しいプロジェクトは、膨大な予算が投入されるミュージカル映画。その主演が彼女であり、恋人が演出をすることになったのだ。
そして相手役に抜擢されたのは、現在、香港で活躍している有名男優、つまり、10年前に別れたその貧しい男性だったのである。
報道関係者でごった返す記者会見場。
華やかなスポットライトの中、3人のそれぞれの思惑が交差する。
映画は、サーカスを舞台にした、記憶を無くした美しい女と、彼女の記憶を失う前の恋人だった若い旅人と、そしてサーカスの団長で彼女を深く愛する中年男性との、3人の愛憎劇として語られてゆく。
それもすべて、ミュージカル仕立てで!
香港で、今や押しも押されぬ有名男優になった男。彼は、いまだ10年前の彼女を忘れる事が出来ずにいる。彼は、一日たりとも彼女のことを忘れたことはない。ある意味、彼女との再会だけを夢見て生きてきたのだった。
一方、彼女は、彼を冷たく突き放す。彼女にとって、今の愛がすべてなのだ。監督である彼との愛が・・・。
そして、ミュージカルに挑む映画監督。彼は、薄々感じていた。彼女が自分の前から去ってゆくのではないかと。その感情が彼の心を掻き毟る。
やがて、映画の撮影が始まってゆく。
果たして、この愛はどのような結末を迎えるのか? ハッピー・エンド? はたまた悲劇?
それは観てのお楽しみ。
この映画は、「ラヴソング」「君さえいれば/金枝玉葉」のピーター・チャン監督が、「LOVERS」の金城武と「小さな中国のお針子」のジョウ・シュンを主演に迎えて贈る異色のミュージカル・ラブ・ストーリーである。
現在と過去をバラバラに壊し、そこに劇中劇としてのミュージカルが挿入される。賛否両論があるだろうけれど、僕はこういう手法の映画は嫌いじゃない。
でも、女はわからん。ますますわからん。