テルミンの彼方へ
宇宙とシェアする楽の音
 





一部の方はご存じで、10/28ぷらイム10周年企画『智惠子抄』のチラシにも案内が載っているのですが、実は、今、テルミンの、テルミンによる、テルミンの為のアルバム! もう、テルミン大好きテルミンラヴ!!!な感じのCDを制作中です。

どういう内容かと、言えば、まず、テルミン多重録音。ソロ~二重唱~三重唱~多い場合は11トラックの音が重ねて制作。テルミンは音の立ち上がりが丸く、カウントを取りにくい楽器です。この平仮名の様な輪郭の丸さと音程の揺れは、テルミン独特の浮遊感につながっており、クリック音を入れて多重録音してしまうと、テルミンらしいゆらめきがなくなってしまいます。

それを回避する為に、クリック音を使わず、しかも、音程の不安定なテルミンで、と、そこから先は、テルミンを弾く人だったら、卒倒しそうな作業になるのですが、そこは宅録。根気よく、録音を制作。できあがった録音は、もう、これは、他の楽器にはない個性だと思います。

そして、テルミン多重録音に加えて、作曲家の先生方に書いて頂いたテルミンの為の楽曲の収録。音楽としてのテルミンの世界を全体的に底上げしていくのは、やはり、テルミンの為に書かれた楽曲が増えていく事なのだろうと思います。なかなか作曲家の意図の様に演奏できていない場所もあるかとは思いますが、これも地道に録音作業を重ね、あと2曲。共演者の方々には、いろいろご面倒をお願いしました、ありがとうございます。

テルミンは、まだコンピューターすら無い時代に作られた世界最古の電子楽器でありながら、今なお多くの人々を魅了する温かい音色の楽器です。こんなテルミンラヴ!!!なCDを思いついてしまって、制作は大変でしたけれども、あっぷあっぷと作業を続け、10月28日完成を目指して、やっと最終段階に入りました。

ジャケットの絵は立原圭子さんにお願いしていたのが仕上がってきました。これもテルミンラヴ!!! ありがとうございます。 

10/28発売です。「All Theremin」



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