フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 



 先日までおこなわれていたバスケットボールW杯で、日本がパリ・オリンピック出場権を獲得しました。試合を重ねるにつれて、日本中が大きな盛り上がりを見せていました。そして今度はラグビーW杯が始まり、今日は日本が初戦でチリに快勝しました。スポーツをするのも見るのも好きな私としては、大きなイベントがあり、そして日本チームが活躍するのは嬉しいことです。
 私の場合、自分でしたいスポーツと見たいスポーツはかなり異なっています。バレーボールとバスケットボールについては、どちらも自分でそこそこしてきた経験があります。どちらも学校の部活ではなく、大人になってから地域のクラブチームなどで基本から教わりました。一方で、サッカーやラグビーはほとんど経験がなく、サッカーは学校の体育の時間にしたことがある程度です。しかし、自分の経験とは異なり、見るスポーツとしてはサッカーやラグビーを好んでいます。特にラグビーは、見るスポーツとしては最高だと思っています。実際にスタジアムで観戦したことも何度かあり、中でも大きな観戦試合は、次の2試合です。1985年1月15日に新日鉄釜石が日本選手権7連覇した試合を、旧国立競技場で見ていました。近年では、2019年9月20日におこなわれたラグビーW杯「日本対ロシア」戦を、東京スタジアム(調布)で見ていました。
 さて、今日はラグビーW杯の日本初戦で、日本はチリに42対12で快勝しました。しかし、この試合は4年前に私が現地観戦したロシア戦と、よく似ていました。初戦の緊張感からかたさが目立っていたこと、自分たちのミスから相手チームに先制されたこと、次第に持ち直して結果としては快勝したことなど、試合の立ち上がりからその後の展開まで実によく似ています。4年前はそこから快進撃のきっかけをつかみ、日本チームとして初のベスト8トーナメントに進出しました。だからといって今回も、と楽観できるほど世界の強豪チームは甘くありませんが、今後の日本チームの活躍を期待したいと思っています。
 スポーツ観戦は一種の「夢の世界」の出来事だと私は思っています。日本チームが敗退すると、あるいは大会が終わると、「夢から覚めた」ような気持ちになります。あるいは「もう少し夢を見させてほしかった」という気持ちになります。さて、今回のラグビーW杯ではそのような気持ちになれるでしょうか。ほんの束の間であっても、すばらしい夢を見させてくれることを願っています。

※このブログはできるだけ週1回(なるべく日曜)の更新を心がけています。







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