フィクションのチカラ(中央大学教授・宇佐美毅のブログ)
テレビドラマ・映画・演劇など、フィクション世界への感想や、その他日々考えたことなどを掲載しています。
 




 今週、3年ぶりの対面ゼミ合宿に行ってきました。
 「3年ぶりの」は「対面」実施が3年ぶりという意味であって、「合宿」そのものは一昨年も昨年もおこないました。ただ、昨年までの2年間はオンラインゼミ合宿でしたので、対面で実施したのが3年ぶりだったということです。
 中央大学文学部宇佐美ゼミでは、この合宿行事をとても重視しています。所属する文学部国文学専攻では3年生と4年生の2年続きの合同ゼミが必修科目になっています。宇佐美ゼミは各学年20名以上の履修者がいることが多く、合計すると40~50名の大所帯となります。通常の授業時間だけでは研究発表や卒業論文に関する発表の時間がとれず、合宿で卒業論文中間発表をするというのが、合宿重視の第一の理由です。
 しかし、理由はそれだけではありません。宇佐美ゼミを卒業する学生の多くが「一番楽しかったのはゼミ合宿」「ゼミ合宿でみんなとの人間関係が深まった」という感想を述べていきます。そのような研究を通じたゼミ生同士の関係を深めることも、宇佐美ゼミで合宿を重視しているもう一つの理由です。



 実際に対面ゼミ合宿を実施してみて、研究面・親睦面の両方で大きな意義があったと実感できました。とりわけ、宇佐美ゼミ恒例のバレーボール大会の盛り上がり方はたいへんなものでした。はしゃぎまくっている、とでも呼びたいような学生たちの盛り上がり方を見ていると、この学生たちは「大学生らしい学生生活の時間を十分に持ててこなかったのはないか」という気持ちも湧いてきました。それは私の思い込みにすぎないのかもしれませんが、嬉しそうな学生たちのようすに接することができて、労力をかけて合宿を実施した教員としての私も報われたような気持ちになりました。



※このブログはできるだけ週1回(なるべく日曜日)の更新を心がけています。




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