
昨日は文化の日。晴れの特異日でした。日本海に低気圧が進み、関東地方には沿岸部を中心に南西の風が吹きました。翌4日は会社が休みなので、2日の夜に自宅へ戻り、昨日は久しぶりに娘が住む館山まで日帰りで出かけることにしました。美味しいお寿司や東京湾越しの富士山、夕焼けを期待して、朝8時20分に出発します。途中、羽田空港を過ぎたあたりから東京湾アクアラインの入口で90分ほど渋滞しましたが、ここの大渋滞は想定の範囲内です。
3時間近くかかって海ほたるに到着。ここに立ち寄るのは久しぶりです。正面には風の塔。東京湾上空は風がほとんど無く青い海と霞んだ空が広がります。ちょっと期待外れ。南西風が入れば空気が澄んでくるのですが、昼過ぎになりそうです。
こちらは木更津方面。同じく霞んでいます。
少しお腹が空いたので、名物のあさりまんを購入。ボリュームがあるので奥さんと分けて食べました。木更津のあさり入りの中華まん。あさりがたくさん入っていてボリューム満点でした。
海ほたるから木更津までは1時間かかりません。千葉県に入り、館山道を南下するにつれて南西風が強まり、空は青く澄み渡り、西には富士山の姿がはっきりと見えてきました。綺麗な夕焼けが期待できそう。でも風がやまないと気温が高いままで、密かに出現を楽しみにしているダルマ夕日は無理そうです。
館山の娘のアパートには12時30分過ぎに到着。さっそく昼食へ出かけます。歩いて10分ほど、駅の近くに波奈総本店というお寿司屋さんがあるので、初めてそこに入ることにしました。
房州地魚すし御前を注文。新鮮なお魚のお寿司は絶品でした。鯵のサンガ焼きも美味しくいただきました。
ちょうど食事中に民放のロケが来ていたみたいです。もしかしたら食事中の姿が映ったかもしれません(娘は嫌がってましたが…)
14時を過ぎたので、海岸まで散策することにします。渚の駅たてやまから見る東京湾と富士山
富士山をズーム。富士山の左手前は箱根の山並みです。日が西に傾いてきたので、やや霞んでいます。午前中のほうが鮮明に見えていました。青い海も鮮やかでした。
釣りの様子を見るために桟橋を歩きます。恋人の聖地のブルーフレイムと富士山。これはナスではなくピーナッツ? いや、ウミホタルです。
再び富士山をズーム。
帰りに渚の博物館に展示されている「さかなくんギャラリー」に立ち寄ります。
渚の駅たてやまは来場者300万人を達成したそうです。2012年3月にオープン、10年余りでの達成となります。当日の午後1時30分から、ここでその記念セレモニーが開催されたばかりでした。さかなクンがデザインしたマンホールが展示されていました。
これが実物です
近くにもう一か所ありました。
よくブログを拝見するご夫婦の方が最近マンホールカードを収集されているようで、このデザインのカードとデザインがブログに紹介されていたので、一度見てみたいと思っていたところです。今回館山を訪れた目的の一つを達成できたので満足です。
一度アパートに戻ってから、今度は車で近くの崖観音へ向かいます。船形地区の山の切り立った崖に赤いお堂が建てられています。
崖観音として知られるこのお寺は、普門院船形山大福寺と称し真言宗智山派に属するお寺です。創建は717年、開基は行基菩薩です。717年に行基が地元漁民のために、安全と豊漁を祈って観音像を刻んだことが始まりと伝えられていて、その後、天台宗の僧・円仁(慈覚大師)が観音堂を建て寺を興したとされています。
階段を登り観音堂に到着
崖観音の扁額
背面の崖には2体の立像がありました
振り返ると館山湾を一望
洲崎へ続く半島の先には大島、そして夕日に輝く館山湾
観音堂に入ります。綺麗な天井画
正面にたたずむ本尊。これが十一面観世音菩薩(磨崖仏)です。
十一面観世音菩薩の説明
大福寺のHPから十一面観世音菩薩の説明を引用しておきます。
観音堂の十一面観世音菩薩は、船形山の崖面中段に、石龕(せきがん:石の厨子)をつくって像容を浮彫りにした磨崖仏(まがいぶつ)です。像を覆う観音堂が断崖の中段に飛び出すように建てられていることから、一般に「崖の観音」とよばれ親しまれています。
像高は131cmで、舟形の光背を背に二重蓮華座の上に立っています。
磨耗が激しいので表情はよくわかりませんが、頭上に菩薩面を刻み、左手に水瓶(すいびょう)を持つ様子や、着衣のひだなどが確認できます。
県内最古の磨崖仏といわれ、昭和45年に館山市の有形文化財に指定されています。(引用終わり)
崖に佇むご本尊を拝んでから、再び夕日に輝く館山湾を見下ろします。洲崎灯台と大島をズーム。今年の正月はあそこの洲崎灯台から夕日を眺めました。
階段を下る途中、館山湾に停泊する船が気になりました。こちらは階段を上る途中に撮影した船。
下る途中にズーム。向きが変わっています。帰ってから写真をズームしたところ舷にしらせと書かれていました。早速ネットを調べたところ、南極観測船しらせが館山湾に停泊中だったことを知りました。防衛省では砕氷艦と呼んでいます。しらせを見たのは初めてです。
崖観音を見学して駐車場へ戻ります。
崖観音を見学後は夕日を見に館山湾へ向かいます。正面に富士山、そして南極観測船しらせ。
昨日の夕日のスポットは平久里川の河口付近です。ちょうど洲崎と伊豆半島の間に水平線が見え、そこに沈みます。ダルマ夕日が見える絶好の空なのですが。。。
館山湾や東京湾の気温は21~22℃。一方気温は強い南西風が吹き続けているためこの時間でも22℃前後。日中館山では25.2℃を観測する夏日でした。従って海水温と上空の気温の温度差が無いため、屈折率の差による蜃気楼現象が起きそうにありません。残念。
夕日の様子は次の記事で紹介します。1枚だけ抜粋しておきます。ダルマになりかけの夕日でした。北風が吹いて、あと気温が2℃低ければきれいなダルマになったことでしょう。
日没後の館山湾。伊豆半島と洲崎の間に太陽が沈みます。そして富士山と南極観測船しらせ。綺麗な夕焼けです。
富士山をズーム。横に長い筋状の雲が3本、不思議な形です。
日没後は木村ピーナッツのお店に行き、ピーナッツソフトクリームを食べます。絶品!
近くの館山城が淡くライトアップされているので、駐車場に車を停めて登ってみました。
高台から見る館山湾と館山の街の夜景
再び館山城の正面から見上げます。
館山の夜は南西風が吹き続け気温は20℃以上。真夏のような陽気が続きました。この南西風は日中東京湾北部まで北上したため、帰りの東京湾アクアラインからの夜景は見事でした。東京スカイツリーや東京タワー、横浜のランドマークタワーなど鮮明に見えていました。帰りはスイスイで、館山から高尾の自宅までは1時間50分で戻ってきました。
続いて館山湾の夕日の様子を紹介します。
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