伊予西条駅に鉄道博物館が隣接していることを職場の方から聞いていました。今回西条へ出張した帰り、特急列車を待つ間に約30分の駆け足で博物館を見てきました。
駅周辺が「鉄道歴史パーク in SAIJO」として整備され、エリア内には「四国鉄道文化館 北館」 「四国鉄道文化館 南館」 「十河信二記念館」 「観光交流センター」の4施設があります。
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西条駅前の右手正面にある「四国鉄道文化館 北館」です。入場料300円で南館との共通入場券となっています。文化館に入場の際にはキップに入鋏してくれます。
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館内に入ると正面にディーゼル機関車DF501と0系新幹線が目に飛び込んできます。
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このDF50形1号機は、日本でただ一台走行可能な状態で保存されているため昭和58年に「準鉄道記念物」に指定された大変貴重な車両です。隣接するJR四国予讃線から分岐された軌道が四国鉄道文化館内に引き込まれています(館内裏手)。
ディーゼル機関車は鉄道車両の近代化や輸送量の増加に対応するため、蒸気機関車に替わる主力機関車として昭和32年に登場しました。HPの紹介によると、この機関車は昭和32年に新三菱重工三原製作所で作られ、高松機関区に配置された車両で、その後、敦賀、長野、米子の各機関区を経て、昭和42年に再び高松機関区に配置。昭和58年9月25日「さよならDF50土佐路号」として最後の運転まで地球を約67周する260万キロメートルの距離を走ってきたそうです。
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運転台に座ってレバー、スイッチ類を操作することができました。50年の歴史を感じます。
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0系新幹線の運転台です。こちらもレバー操作が可能です。
なぜ西条に新幹線?と思う方も多いと思います。私もその一人でした。ヒントは隣接する十河信二記念館に隠されていました。館内の解説によると、西条市の名誉市民・十河信二氏は、第2代西条市長を務めたあと、第4代国鉄総裁として、その熱い情熱と卓越した手腕で、当時は世界中に前例のない一代プロジェクトであった”夢の超特急”東海道新幹線の建設を実現したそうです。十河信二氏は郷土の偉人だったのですね。
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館内には懐かしい鉄道グッズが展示されていました。
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17時22分発の特急まで残り30分。隣接する十河信二記念館は次回にまわし、早足で「四国鉄道文化館 南館」へ向かいます。屋外には、軌間可変電車フリーゲージトレイン・第2次試験車 GCT01-201が展示されてます。
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キップを見せて館内に入ると目に飛び込んでくるのが鉄道模型のジオラマです。西条駅周辺の風景に四国4県の特徴ある沿線風景を再現したレイアウトとなっています。
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車両展示場に入るとC57形蒸気機関車とキハ65形急行用気動車が並んで展示されています。C57は別名貴婦人とも呼ばれています。HPの説明では、展示されている「44号機」車両は昭和13年に三菱重工神戸造船所で製造された1次型で、北海道の岩見沢第一機関区において、38・57・135・144号機と共に国鉄で最後まで活躍したC57のうちの1両です。この車両は十河信二氏の雅号にちなみ「春雷号」と呼ばれ、長く西条市市民公園で親しまれ保存されていましたが、当館建設を機に移設し、末永く保存されることとなったそうです。
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こちらはキハ65形の車内です。キハ65形気動車は強力な駆動エンジンと冷房電源エンジンを搭載した急行用気動車として昭和44年に登場し、昭和47年までに104両が製造されています。展示されている34号は最後まで運用に就いていた車両です。平成17年からオリジナルの国鉄急行色に塗り戻され引退後は多度津工場で保管されました。その後、西条市がJR四国から借り受けて当館に展示されています。
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最後に紹介する車両は DE101ディーゼル機関車です。DE10形機関車は入換用およびローカル線用に開発され、昭和41年から昭和53年までに708両が製造されています。展示車両は昭和41年の試作車2両のうちの1号機で、松山機関区に配置後は昭和62年2月に廃車となるまで四国で活躍しました。
ところで伊予西条駅は、駅そのものが鉄道遺産としても知られているそうです。昔は機関庫が置かれていて、今でも貴重な建造物を見ることができます。
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こちらはレンガ造作りの「カーバイド庫」です。カーバイドに水を加えると燃えやすいアセチレンガスが発生し、これを利用して夜間照明に使っていました。「注水厳禁」の表示を見て納得。このカーバイド庫の周囲にはレトロな木造の建物が残っていました。
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カーバイド庫の東には同じくレンガ作りの「給水塔」が残っています。少し距離があるのでズームしています。蒸気機関車が活躍していた時代、蒸気機関車はこの給水塔から水を補給していたそうです。この給水塔は今でも使われていて、駅構内で使う水をポンプでくみ上げているそうです。西条には「うちぬき」と呼ばれている名水があることを知りました。石鎚山から流れ下る加茂川の伏流水が地上に噴き出してきた水で四国の名水としても知られているそうです。当時の蒸気機関車もこの「うちぬき」を補給していたことでしょう。
ところで南館の裏側の様子を見に行ったところ先客があり昔の話をいろいろ教えて頂きました。西条駅には機関庫がああったこと、このあたりに転車台が設置されていたこと、「うちぬき」の話、駅の近くにも湧き水があった話、昭和28年の愛媛国体の話、国体にジャイアント馬場が来た話(本当? 校野球選手としてかな?)等など。西条の魅力をたくさん教えて頂きありがとうございました。そういえばタクシーの運転手も石鎚山の魅力を教えてくれました。西条には親切な方が多いようです。
駅周辺が「鉄道歴史パーク in SAIJO」として整備され、エリア内には「四国鉄道文化館 北館」 「四国鉄道文化館 南館」 「十河信二記念館」 「観光交流センター」の4施設があります。
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西条駅前の右手正面にある「四国鉄道文化館 北館」です。入場料300円で南館との共通入場券となっています。文化館に入場の際にはキップに入鋏してくれます。
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館内に入ると正面にディーゼル機関車DF501と0系新幹線が目に飛び込んできます。
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このDF50形1号機は、日本でただ一台走行可能な状態で保存されているため昭和58年に「準鉄道記念物」に指定された大変貴重な車両です。隣接するJR四国予讃線から分岐された軌道が四国鉄道文化館内に引き込まれています(館内裏手)。
ディーゼル機関車は鉄道車両の近代化や輸送量の増加に対応するため、蒸気機関車に替わる主力機関車として昭和32年に登場しました。HPの紹介によると、この機関車は昭和32年に新三菱重工三原製作所で作られ、高松機関区に配置された車両で、その後、敦賀、長野、米子の各機関区を経て、昭和42年に再び高松機関区に配置。昭和58年9月25日「さよならDF50土佐路号」として最後の運転まで地球を約67周する260万キロメートルの距離を走ってきたそうです。
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運転台に座ってレバー、スイッチ類を操作することができました。50年の歴史を感じます。
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0系新幹線の運転台です。こちらもレバー操作が可能です。
なぜ西条に新幹線?と思う方も多いと思います。私もその一人でした。ヒントは隣接する十河信二記念館に隠されていました。館内の解説によると、西条市の名誉市民・十河信二氏は、第2代西条市長を務めたあと、第4代国鉄総裁として、その熱い情熱と卓越した手腕で、当時は世界中に前例のない一代プロジェクトであった”夢の超特急”東海道新幹線の建設を実現したそうです。十河信二氏は郷土の偉人だったのですね。
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館内には懐かしい鉄道グッズが展示されていました。
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17時22分発の特急まで残り30分。隣接する十河信二記念館は次回にまわし、早足で「四国鉄道文化館 南館」へ向かいます。屋外には、軌間可変電車フリーゲージトレイン・第2次試験車 GCT01-201が展示されてます。
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キップを見せて館内に入ると目に飛び込んでくるのが鉄道模型のジオラマです。西条駅周辺の風景に四国4県の特徴ある沿線風景を再現したレイアウトとなっています。
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車両展示場に入るとC57形蒸気機関車とキハ65形急行用気動車が並んで展示されています。C57は別名貴婦人とも呼ばれています。HPの説明では、展示されている「44号機」車両は昭和13年に三菱重工神戸造船所で製造された1次型で、北海道の岩見沢第一機関区において、38・57・135・144号機と共に国鉄で最後まで活躍したC57のうちの1両です。この車両は十河信二氏の雅号にちなみ「春雷号」と呼ばれ、長く西条市市民公園で親しまれ保存されていましたが、当館建設を機に移設し、末永く保存されることとなったそうです。
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こちらはキハ65形の車内です。キハ65形気動車は強力な駆動エンジンと冷房電源エンジンを搭載した急行用気動車として昭和44年に登場し、昭和47年までに104両が製造されています。展示されている34号は最後まで運用に就いていた車両です。平成17年からオリジナルの国鉄急行色に塗り戻され引退後は多度津工場で保管されました。その後、西条市がJR四国から借り受けて当館に展示されています。
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最後に紹介する車両は DE101ディーゼル機関車です。DE10形機関車は入換用およびローカル線用に開発され、昭和41年から昭和53年までに708両が製造されています。展示車両は昭和41年の試作車2両のうちの1号機で、松山機関区に配置後は昭和62年2月に廃車となるまで四国で活躍しました。
ところで伊予西条駅は、駅そのものが鉄道遺産としても知られているそうです。昔は機関庫が置かれていて、今でも貴重な建造物を見ることができます。
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こちらはレンガ造作りの「カーバイド庫」です。カーバイドに水を加えると燃えやすいアセチレンガスが発生し、これを利用して夜間照明に使っていました。「注水厳禁」の表示を見て納得。このカーバイド庫の周囲にはレトロな木造の建物が残っていました。
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カーバイド庫の東には同じくレンガ作りの「給水塔」が残っています。少し距離があるのでズームしています。蒸気機関車が活躍していた時代、蒸気機関車はこの給水塔から水を補給していたそうです。この給水塔は今でも使われていて、駅構内で使う水をポンプでくみ上げているそうです。西条には「うちぬき」と呼ばれている名水があることを知りました。石鎚山から流れ下る加茂川の伏流水が地上に噴き出してきた水で四国の名水としても知られているそうです。当時の蒸気機関車もこの「うちぬき」を補給していたことでしょう。
ところで南館の裏側の様子を見に行ったところ先客があり昔の話をいろいろ教えて頂きました。西条駅には機関庫がああったこと、このあたりに転車台が設置されていたこと、「うちぬき」の話、駅の近くにも湧き水があった話、昭和28年の愛媛国体の話、国体にジャイアント馬場が来た話(本当? 校野球選手としてかな?)等など。西条の魅力をたくさん教えて頂きありがとうございました。そういえばタクシーの運転手も石鎚山の魅力を教えてくれました。西条には親切な方が多いようです。