今年の6月は前半の梅雨寒から一転して、下旬には記録的猛暑に襲われています。そして関東甲信地方では6月27日に梅雨明けの発表がありました。記録的に早い梅雨開けです。10年以上前から某気象予報会社のレポーターとして毎朝天気を報告し続けています(平日は茨城県の友部、休日は自宅の高尾から)。ちょうど6月の空模様が出揃ったので冒頭に掲載してみました。まだ確定していませんが、関東地方の梅雨入りは6月6日、梅雨明けは6月27日と発表されています。朝の空模様を見ると梅雨入りは妥当。一方、前の記事でも書いたように梅雨明けは25日でも良さそうな気がしています。
そして、昨日は何と東北地方南部でも梅雨明けしたとみられると発表がありました。今年の日本各地の梅雨入り、梅雨明けの一覧が日本気象協会のHPにまとまってたので、以下に引用しておきます。
東北地方南部は梅雨入りが6月15日、そして僅か14日間で梅雨明けと記録的に短い梅雨となっています。関東甲信は21日間でした。参考までに関東甲信地方の昨年の梅雨は梅雨入りが6月14日、梅雨明けが7月16日と約1か月でした。せっかくの機会なので昨年6月と7月の毎日の空模様を以下に掲載しておきます。空の記録を見ると、梅雨入り、梅雨明け共に妥当ですね。
えーと、昨年の7月27日は欠測なのです。年に1~2日、うっかり投稿を忘れてしまう日があり、悔しいけれど1年を通した皆勤賞は一度もありません。今年こそは・・・
さて、普段は海風の影響で比較的過ごしやすい茨城県でも昨日と今日は異常な暑さでした。早朝に出社して夜帰宅する生活なので、夜間はクーラーを回しっぱなしです。昨日は笠間で38℃まで気温が上がり、今朝は水戸で熱帯夜(25.4℃)、水戸では35℃を超える猛暑日が続いています。数年前まではクーラーを使用する日は、年に数えるほどしかなかったのですが。。。
昨日のAMEDAS記録を見ると、伊勢崎で40℃と6月25日の40.2℃に続く40℃越え。北関東を中心に39℃を超える地点が続出しました。
そして今日の高温記録です。40℃越えはありませんが、北関東を中心に39℃越えの地点が昨日よりも増えています。6月の高温記録を更新する地点が昨日より多くなっています。静岡、岐阜、愛知と高温エリアが西へ拡大しています。一方東京でも36.4℃まで上がり、6月の高温記録を更新しています。明日は、愛知県など中部地方に超高温エリアの中心が拡大する予想となっています。そして、この異常な暑さは今週いっぱい続きそうです。電力不足に加え、西日本では水不足も深刻な状況です。
この暑さの原因は太平洋高気圧の北への張り出しに加え、偏西風が北に蛇行してチベット高気圧が東に張り出すことにより下層から上層まで2段重ねで高気圧に覆われているためと説明されています。2018年夏に40℃越えが続出した異常な暑さをもたらした状況とよく似ています。来週の天気図を見ると、偏西風の蛇行が弱まり、梅雨前線が復活する兆しもあり、上空に寒気が入ったりすると日本海側や九州などで梅雨末期のような集中豪雨に襲われる可能性もありそうです。近年、従来想定されなかった極端な気象現象が発生することが多く(今の暑さも同様)、この夏から秋にかけての気象現象がとても心配です。
ひとまず来週は異常な暑さもひと段落しそうなので、ほっとしています。