まずは総門。案内板によると、切妻造の一間一戸四脚門で、桁行3.64m、梁行3.01m。中央の二本の柱は円柱、前後の柱は四角柱で、いずれも欅材を使用し、腰貫がしっかり通っていて全体の作りは簡素にして堅固である。蟇股等も素朴で、室町期の面影を残し、当町内の建築物としては最も古式をとどめているとの説明です。
総門を入ると、とても美しい山門とその先に本堂が見えてきます。説明によると、山門は、かや葺、寄棟造の三間一戸二重門で、桁行は6.36m、梁行は3.64mあり、礎石は自然石。階上は回廊がめぐり、中央が四扉にあけられ、左右に花灯窓が一つずつある典型的な禅宗様(唐様)の山門であるとのこと。楼上に「正眼(しょうげん)閣」の横額が掲げられています。
本堂側から山門を見た様子です。2本の大木はイチョウで、秋の黄葉は大変に美しいそうです。
本堂の中には入れないので、裏側にまわってみました。モリアオ蛙が生息している裏庭の池のそばに、大きなタラヨウ(多羅葉樹)の大木があります。東京都の天然記念物に指定されています。タラヨウはモチノキ科に属し、近畿以西、四国、九州の暖かい山地に生える常緑樹で、葉は互生で革質、傷つけると落葉しても傷が消えないそうです。案内板によると、目通り幹囲2.45m、樹高19.09m、枝張りは東西で14.24m、南北で15.45mあり、都内におけるタラヨウとしては最大のものです。
広徳寺には、もう一つ東京都の天然記念物があります。裏の竹林の中にあるカヤの木です。案内板はかすれて読みづらくなっていましたが、目通り幹囲5.35m、樹高は24.45m、枝張りは東西13.23m、南北19.39m。樹相は雄大で、多摩地方におけるカヤの最大のものとのこと。カヤの大木の周囲にはロウバイが植えられていました。
昨日の百草園に比べて寒いせいか、広徳寺のロウバイはこれからが見頃です。
広徳寺の北側に広がる農場です。こいのぼりが泳いでいました・・・
← 良かったらプチッと押してね!