未明に関東地方を直撃した台風15号は猛威をふるいました。予想より若干東側のコースをたどり午前3時に三浦半島付近を通過。東京湾を北上し午前5時前に千葉市付近に上陸しました。上陸時の中心気圧は960hPaと強い勢力を保ち(記録的低さ)、台風の進行方向東側では猛烈な風が吹き荒れました。最大瞬間風速は千葉で観測史上1位となる57.5m/s、木更津49.0m/s、館山48.8m/s、成田45.8m/sと1位の記録を更新しています。羽田空港で43.2m/s、東京都心で31.4m/sを観測しましたが、台風がもう少し西側のコースをとっていたら、東京都心付近でも60m/s近い暴風となり、想像を絶する被害となっていたところです。
記録的な暴風となった千葉県では各地で電柱や鉄柱が傾いたり、ゴルフ場のポールが倒壊したり大変な被害で、現在も南部を中心に大規模な停電中です。房総方面の鉄道も再開の目処がついていない路線が多くなっています。
茨城県でも午前中は常磐線がストップしました。午前中は出社不可能なため、アパートで仕事でした。友部駅では入場制限がかかり、ようやく上り線や水戸線や動き出した11時30分には制限が解除されましたが、下り線は開通の目処がたたないとの情報。高浜駅付近の倒木撤去作業中で、土浦からやってくる最初の電車がいつ動き出すか分からない状況。12時30分までに職場に入ることは不可能となったため、終日休暇として在宅で仕事としました。
先週金曜日を合わせると4連休です。せっかくの休みで昼前には青空が広がってきました。ずっとアパートで仕事ではもったいないので、先ほど自動車で大洗海岸まで出かけてきました。目的は大洗磯前神社です。
まずは神磯の鳥居です。台風15号の影響による大荒れを期待していたのですが、波の高さはそれほどでもありません。時折波しぶきがかかる程度でした。
神磯の鳥居についてHPから引用します。
大御降臨の地を神磯(かみいそ)と称云う。海上の岩の上に鳥居が立っています。 徳川光圀公が当神社を参拝の折に、此の景観を称え
あらいその岩にくだけて散る月を一つになしてかへる浪かな
と詠まれています。 毎年元旦、宮司以下神職は神磯に降り立ち、太平洋に昇る初日の出を奉拝致します。
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海に向かって構える第2の鳥居です。ここから階段を登って第3の鳥居をくぐり、正面が社殿となります。
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第2の鳥居は昭和12年に建造されたそうです。なお、第1の鳥居は県道108号をまたいでサンビーチ(県道2号)に面して建っています。
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階段の上にこのような看板がありました。神磯の鳥居から見る日の出です。一度早起きして拝んでみたいですね。
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三の鳥居をくぐると正面が随神門です。
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随神門前の阿吽の狛犬は焼き物でしょうか?珍しいです。参考までに階段下の狛犬には平らな石がたくさん積まれていましたが、ここには石は積まれていません。
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随神門に入る前に、横に大洗磯前神社の説明がありました。御祭神は大己貴命(大国主命)。ご祭神である大国主大神・少彦名大神は昔から大黒様・恵比寿様としたしまれてきたそうです。先週訪れた二荒山神社でもそのような説明がりました。ダイコクの呼び名に通づるところがあるのでしょうか。
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境内の案内と御末社の説明。御本社の両脇に祀られているようです。
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随神門の前には大洗磯前神社の大神様(大黒様と恵比寿様)。
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随神門の先に拝殿が見えます。
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随神門をくぐると、落ち着いた雰囲気の社殿が姿を現しました。再びHPから引用します。
『文徳実録』によると、文徳天皇の斉衡3年(856)12月29日に常陸国鹿島郡大洗磯前に御祭神大己貴命・少彦名命が御降臨になりました。里人の一人に神がかりして、「我は大奈母知、少比古奈命なり。昔此の国を造り訖へて、去りて東海に往きけり。今民を済わんが為、亦帰り来たれり」と託宣され、ここに当社が創建されました。翌天安元年8月には官社に列せられ、更に10月には「大洗磯前薬師菩薩明神」の神号を賜りました。延喜の制では明神大社に明治18年4月には国幣中社に列されました。
御社殿はかつて永禄年間の兵乱によって悉く消失してしまいましたが、水戸藩2代藩主徳川光圀公が由緒深い名社の荒廃を嘆き元禄3年(1690)御造営の工を起し、3代綱篠公の享保15年(1730)に現在地に還座再興されました。社殿に施された彫刻とともに江戸初期の建築様式を今に伝えており、県指定の文化財です。
要約すると、創建は856年。御社殿は永禄年間の兵乱によって消失し、水戸藩2代藩主徳川光圀公と3代綱篠公により再興されました。
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中央の拝殿にお参りします。令和の幟が立っています。
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柱の飾りや彫刻が目立ちます。
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拝殿脇には3匹のカエル。
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神饌所の前には酒樽。常陸銘酒が並んでいます。
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ガルパンツアーの看板。大洗らしいですね。
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拝殿の奥へ向かいます。御祭神が鎮座する本殿は茅葺屋根です。歴史と荘厳さを感じます。
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菊紋と右三つ巴紋が使われています。
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裏側からの眺め。本殿、渡殿、拝殿と続きます。
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向かって右側の末社。左より大神宮、静神社、水天宮となります。
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向かって右側の末社。鳥居をくぐります。
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右より八幡宮、水神社、大杉神社になります。
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随神門の先に三の鳥居、その先は太平洋です。
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帰りに烏帽子岩に立ち寄ります。小さなお社の後ろに鎮座する石です。でも、どこにも説明がありませんでした。
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手水舎の近くに君が代が彫られた石碑があります。こちらも説明がありません。
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再び階段を下り海岸に出ます。冒頭に紹介の通り、御祭神御出現の地を神磯と云うそうです。
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海岸を歩いて駐車場へ戻ります。
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薄い青紫色のハマゴウの花が咲いていました。
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せかっく大洗に来たので、めんたいパークに立ち寄り、定番のめんたいソフトで休憩としました。