考えるための道具箱

Thinking tool box

『20世紀少年 18巻』で、不覚にも。

2005-02-26 21:10:35 | ◎読
ぼほ予想どおり、あれから3ヶ月。全人類が待ちに待った日がやってきましたよ。最近でもあいかわらず、18巻でググってこられる方も多いのですが、ようやく実質的な情報をお伝えすることができるようになりました。おそらく気の早い人は、また『20世紀少年 19巻』で検索されるかと思いますが、もう3ヶ月ほど、最近はスピリッツ誌上での休載も多いようなので6月くらい?までお待ちください。

さて、問題の18巻ですが、もちろんネタを紹介するような野暮なことはしません。相変わらずページをめくる手は加速していくわけですが、今回は、わたし、不覚にも2つほどのシーンで、目頭からなにか得体の知れない液のようなものを出してしまいました。いやあ、みんないいキャラクターですよ。ほんとに。

18巻を読む限りでは、『20世紀少年』は、まだまだ続きそうですが、かなり明確になってきたことがあります。それは、民衆を救うのは歌、音楽だということがテーマのひとつではないかということです。人を支えるのは音楽である、という方が正しいかもしれません。

もちろん、ケンジの歌はこれまでも重要な要素として底流には流れてました。なにせCDまでつくっちゃうくらいですからね。しかし、それはあくまでケンヂとカンナをつなぐ個人的な触媒的な意味合いとしかみえなかった。ケンヂを支えているのはロックであることが、あれほど自明であったにもかかわらず、いやそれだからこそ歌はケンヂのアイデンティティを示す道具のようにしかみえなかった。しかし、18巻第4話のタイトルにもあるように、歌は「みんなの歌」へと位相を変えていく。そして、その先にあるのは…。

答え「ウッドストック」。おい若者!この閉塞したイヤな時代を、ぶっ壊すパワーが足りないんじゃないか?昔は、こんな力が社会動かしたんだぜ。どうだい、これだよ、これが人間だよ、人の生きる道だよ。もっと知りたいかい?そうかい、そうかい。それなら「浦沢直樹シークレットライブ」に来てみなよ。くわしくは、3月7日、14日発売の「スピリッツ」を見てね!

ということですね。浦沢直樹をはじめ、わたしたちの多くが参加できなった「ウッドストック」が、『20世紀少年』の大団円で、漫画という表現技術のなかで再現される。

さて、どうでしょうか。

まあそうなってくると、この漫画はスピリッツで連載しているのが正しいのかどうか、って課題もでてきますね。現状でもあの頃の風俗がわからなくて、面白みが1/3ぐらいに減っている読者もたくさんいると思われるわけだし。

それでは、3ヵ月後にお会いしましょう。

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1 コメント

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テーマは音楽 (souisland)
2005-02-27 15:18:00
人を支えるのは音楽である…

いい言葉ですねぇ!



「20世紀少年 18巻」もさることながら

個人的に絨毯のほうが気になりました(笑)



既視感て言うやつですか。(sou)
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