そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

6月4日(金)4:30@Seattle

2010年06月04日 | Seattle日記
 一時ほどではないが、空中を綿のようなものがふわふわ浮遊している。コットンツリーというものだそうだ。

 昨日は大学院ゼミの最終回だった。ペーパー提出に向けての院生の発表。持ち時間は1人20分で、その後質疑がある。仏教学のT先生と話をあらぬ方向へ持っていってしまったので、A先生にたしなめられる。(汗

 その後、メトロバスでダウンタウンへ行き、パイク・プレイス・マーケットでスモークド・サーモンの量り売りを3lb購入。周りの客が目をむいていたが、美味いものは美味いのだ。バックパックにちょうど収まった。

 近くのビクター・シュタインブリュック公園でしばしエリオット湾を眺めた後、「Federal Army & Navy Surplus」を覗く。米国陸海軍の放出品販売店である。うわ~、レプリカの小銃、欲しいなあ。ガスマスクもキュートで素敵! ヘルメットも各種あったが、ちと重い。心惹かれたのはステンレスの野戦用弁当箱?。WWⅠの遺品も安く売っていた。痛ましかったのは、ここでも寄せ書きされた日の丸があったことだ。ずいぶんアメリカには持って行かれたらしい(日本でTVのドキュメンタリーを観た記憶がある)。東アジア図書館のYさんも、文字を読んでくれと時々持ち込まれることがあるとおっしゃっていたな。戦場で射殺した日本兵から、記念に略奪されたものだという。日本兵は、寄せ書きの日の丸を鉄兜の中に入れていたから、そういうことになるわけだ。心の中で合掌して、店を出た。

 今夕は有名シェフTom Douglasのお店「dahlia lounge」にお連れいただいた。ハッピィアワーのメニューからおつまみを頼み、オレゴンの「Eola Hills Pinot Gris」をもらったが、目の覚めるようなよいワイン。思わずおかわりした。メインには、昨夜ビフテキはシェアして食ったから、「Rotisserie roasted five spice duck hong kong style noodles, bok choy, snap peas, mung bean sprouts, pear jam」を選んでみる。これも柔らかく、独特の風味がたまらない一皿だった。いいお店でしたわ。カテゴリーとしては、フュージョン料理ということになるのだろう。日本などアジアのテイストを巧みに加えてあると感じた。

 帰りのメトロバスは、結局料金を払うことなく降ろされた。どうもシステムがよくわからん。運転手の気分次第なのだろうか。行きがピーク時間だったので、今日の交通費は2.25$。25¢玉9個を消費して、小銭入れがずいぶん軽くなったわい。

 部屋に戻ってメールチェックしたら、学長選挙がらみのメールが来ていた。候補者は2人立っているが、自分は×××候補を推すという文学部の同僚教授からの個人的な推薦文書である。→以下、いささか憚りあれば、続きは「教授のナイショ話」へ。

  見わたせば金も力も無かりけり
    学長選挙の夏の夕暮れ 藤原の低下

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