そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

11月4日(木)

2010年11月04日 | 昔日記
 理由書の文面はあれでいいとN教授がおっしゃるので、卒論指導と博士課程の研究指導の後で、事務所へ持って行った。要望書案のほうは、さらにこねくりまわしてからプリントアウトし、T教授に2部お渡しした。

 修士の演習の後の研究会は、Uちゃんの下発表を聴く。この前より格段に資料が整理されており、もう一歩である。時間もぴったり。Uちゃん、いくつか良い出来事もあったせいで、ご機嫌はよろしかったが、いっぽう何だか自信の無さそうなことも言い出すので、指導教授としては気を遣うよ。この人には一種のスケールの大きさがあるが、それがなかなか、世間にすっとは認められないかも(結局認められないかもしれんが、その時は仕方が無い)。でも、ウチの研究科に昔から居る、ある種の「タイプ」とはいえよう。最近は警官に職務質問されることも、あまりなくなったようだしね(よく見ると結構お洒落だったりする。ポンチョは捨てられたらしい…)。「現在の研究室に所属していることが研究上最適である理由」を示さなければならんそうだが、「指導教授が時々飯をおごってくれて、飢え死にしなくて済む」とか何とか書いておけばよろしかろう。どうもこうした事柄は、理系的な発想が横行している。人文系なんて、放っておいてもらうのが一番なんだがな。

 8人で「かわうち」へ行く。文学部と教育学部の2年生が各1名に、卒論指導の4年生が1人、修士の院生3人に博士課程がUちゃん、それに私という顔ぶれ。早く帰ってTVドラマを観たい気もしたが、まあよいことにする。二次会には付き合わない主義なので、店の前で皆と別れる。

 神社の脇でT副学部長殿とすれ違う。A前教務主任を慰労したいから、今度飲もうよと声を掛けられた。学部長殿も最近変わったよ、人の話を聞くようになった…のだそうだ。学部長殿も副学部長殿も私も、同時期に助手を務めた仲間なのである。

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