そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

8月3日(水)大学へ行く

2016年08月03日 | 公開

  同居人は公務で忙しそうだ。昼は姑殿と二人だったので、出雲蕎麦を茹で湯を切って丼に入れ、モロヘイヤ・オクラ・めかぶを混ぜ合わせて、ぬるぬるの、ねばねばを作り、絡めて食ってみたら、実に美味であった。とろろ蕎麦の応用で、思いつきだったが、みどもには、存外、こういう才能があるのかもしれない。

  夕刻、お稽古事のため大学へ。時間があったので、オンデマンドによるセルフ・マネジメントのセミナーを受講する。受講しろ、受講しろと、脅迫めいた通知が、当局から送られてくるのが鬱陶しい。受講していて、だんだん腹が立ってきたが、我慢した。老人にはもう、抗う気力もない。

  エレベータに乗ったら、乗り合わせた学生提げている紙袋の中に、昔懐かしい書名が覗いていたので…。

    エレベータに 挑発としての 文学史 乗り合わせたる 学生が持つ
    君よ君 期待の地平を 裏切れと 心の内に 声を掛けやる (右往左翁)

  お稽古事は、徹底的に基礎練習だった。やはり、いつまでたっても下手くそだなあと、実感する。終了後はO前社長ほかと軽く食事を摂る。前社長はお腹の具合がよろしくないそうで、「五郎八」へ行った。BGMにジャズを流していたので、若旦那に、いい曲流してるじゃない💛と、世辞を申し上げておく。やはり蕎麦屋は、ジャズである。

    Jazzを耳に 蕎麦をたぐれば うきうきと 老いのひと日も 果てとなりゆく