そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

7月12日(火)社会人向け講座始まる

2016年07月12日 | 公開

  夏学期の社会人向け講座は、4回のショートヴァージョンで、8月頭で完結とする。夏冬は、そのようにお願いしてあり、本日が初日だった。

  2K540の「匠の箱」さんから、お願いしていた組紐が出来たと連絡があったので、講座の前に受け取りに行く。懐中時計のチェーン替わりの組紐を、作っていただいた。少し短かったかなと思わんでもないが、まあ、よろしい。ついでに、同居人からも、学術賞の賞品として授与された懐中時計の房がほどけてしまったので、替わりになるものを買ってきてと頼まれていた。朱の組紐を選び、クジラの歯細工の根付みたいなのをつけてもらおうとしたが、なかなかうまく行かず、すったもんだの挙句に、違うアイデアでなんとかしたのだが、昼飯を食う時間が無くなってしまった。慌てて社会人講座へ。

  今学期もそこそこの人数だが、初めての受講生の方が多かった。欲張らず、落語家みたいな話し方でお茶を濁す。ただし今学期は、私のばりばりの、最新の研究成果をお話する手筈になっている。

  夕方から、秘密のある打ち合わせ。明日も、秘密会議。ご同業には察しがつくと思うが、今の時期、大学教授はそれなりに忙しいのだ。

      さて、帰宅せんと電車に乗れば、ダイヤ乱れとかで、ものすごく混んでいた。着物姿の女性の鼻先、この「破壊された顔の所有者」が、ぬぬっと割り込んだものだから、さぞかしご不快であったことと思うよ。生きているのが、せつなく、つらくなるいち日であった。