そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

1月28日(木)大学院の授業終わる

2016年01月28日 | 公開

 3月に行われる「たひらけく、やすらけき朝の文学研究会」の研究発表者が1人しか決まっておらず、お前の研究室の関係者で誰かいないかと、J教授から問い合わせが来た。誰もいないようなら、おいらが発表いたしましょうか?とお伺いを立てる。「たひらけき、やすらけき朝」の時代じゃなくて、「なかつよ」なんだけど、いいでしょうか?と尋ねたが、いにしへいまの集についての発表だから構わんとのことで、発表することになった。数年来研究をサボっておるから、エンジンをかけねばと思う。

 3時限は博士課程の研究指導。 A君の発表は、考えた順序で話すから、歴史の考証みたいだった。それでは文学の研究にはなりませんぞとアドバイスする。重点を変えれば、かなりいけそうな気した。

  授業の合間に神楽坂へ赴き、「jokogumo」「雑穀かりんとう」を購入。先週100個入荷したそうだが、1週間で既に在庫30個を切っているようだ。これは明日の演習の、景品とする。「うつわや釉」にも寄って、お願いしてある水指の箱について打ち合わせる。明日は、紹介して結婚することになったM氏が研究室に挨拶に見えるということで、お祝いに岡本作礼さんの三島片口を包んでもらう。

    ふかき縁かたくちかはむその後は翼並べて天かけり行け 有若亡…物名歌を添えませう。

  修士演習も年度最終回。名所歌合を催行した。いや、歌合というのは面白い。

  学生研究会も、女子大学の学生Yさんに発表してもらう。物語の本文をちゃんと引用してよねとの注文が付く。

  「かわうち」へ行ったのは、博士課程のA君と、修士課程のA君と、私の3人のみ。例によって一升瓶が1本空いた。鰤の刺身が美味しかったので、大将に世辞を言えば、別に鰤が美味いのは店の腕じゃないと、ひねくれたことをおっしゃる。先客に、千代田のかしこきあたりにお勤めのTさんが飲んでいらっしゃった。A評議員閣下が突然入って来られたのにも、びっくりポン。なんだか、むくんでいらしたような…彼もまた、寄る年波か。