そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

1月9日(土)おうた文学会、例会会場を引き受けて

2016年01月09日 | 公開

 本日はおうた文学会の1月例会が勤務先キャンパスで開かれる。10:00に編集委員会が始まるというので、9:00過ぎに出校して鍵を開け、暖房を入れて、案内表示を貼り出す。それから一本脚を2本借りて、キャンパス入口と、スロープの上に立てる。

 13:00から委員会、14:00から研究発表会。まずは委員会の会場を準備する。そうしておいて、昼食に行く。昨日は満席で入れなかった「たかはし」で、刺身定食は鰤でお願いした。後から荘園研究のY教授が入って来られたので、並んで食う。支払いの段で、毎年のことだが、御年賀のタオルをいただく。ありがたいことである。

 近くのスーパーで苺と金柑を買い、資料展観をお願いしたキャンパス内図書館へ顔を出して、苺を差し入れる。土曜は専任職員は出勤しておいでではなく、派遣のスタッフの方々ばかりなのだが、気は心である。

 正午過ぎに研究発表会場の教室へ行けば、もう事務局のSさんがお越しであった。また、駅伝優勝大学のH先生が教室内で、UWのBさん相手に研究指導しておいでになる。寒くて済みませんと、暖房を入れる。皆さんに金柑を差し上げる。cumquat、Bさんもお気に召したご様子だった。

 Sさんを会議室にご案内する。委員会は定刻に始まり、30分ほどで終わった。そのままちょっとした根回しみたいなことをしてから、会議室を閉め、案内表示を撤去して、鍵も返却してしまう。

  研究発表会場では、院生のT君に新年懇親会の受付係を任せた。お金を扱うので、責任重大。博士課程の院生A君にはマイク係を頼んだが、その前に、懇親会用に一升瓶を2本ほど買って来ておいてもらう。

  研究発表も定刻開始。最初に会場校挨拶で、本当は隣のT教授が大学院の役職者だから、彼にお願いしたかったのだが、別学会へ行かなければならないというので、小生が登壇、「散位ただの教授の挨拶で、おほけなし」と冗談を言ったら一部の方々には通じた模様。先月のKOの折は、キャンパス紹介の気の利いたppt画像が映写されたので、対抗して、ちょこっとそういう趣向も交えてみた。

  さて、前座はウチの研究室修士課程のA君。修士1年生に全国学会の例会発表をさせるなんてあなた、予科練の、やっとこさ赤トンボ練習機を飛ばせるようになったかならぬかの飛行学生に、爆弾抱かせて特攻に出すようなものだが、こうした「無謀」も我が大学の伝統?なのだ…というか、手持ちの兵力が乏しいのであるが…。しかし、研究対象は大物だし、どう転んでも彼の主張は正しいことになると判断、ひと皮剥けるなら、とっとと剥けたほうがよろしかろうと、出撃させることにしたのである。最初の下発表何か20分ちょっとで終わるから、おいおい、大会発表(25分)じゃないぞ(例会は40分見当で、質疑を入れ1時間以内が目安である)と思ったが、なんとか形にはなった。

  AV機器のオペレーションの関係で、一番前の席で聴いたが、まあ、落ち付いて話している。そうこうしているうちに、事務局から連絡が入り、発表資料が無くなったのでコピーして欲しいとのご要望。ううむ、A君に何部資料を持って来いと言われたの?と尋ねた時、100と答えるから、昔は120だったが、昨今は参会者が少ないから減らしたのか? でも、足りるんかいな…と訝しんだが、案の定だ。T君を助手にして、20部急遽増刷する。

  15:00過ぎに会場に戻ると、まだA君への質疑が続いていた。久保田淳先生からかなり長々と、鋭いご質問を受けていたが、なんと、堂々と受け答えをしている。こんな大先生と渡り合えるなんて、デビュー戦としては言う事無いぞ。よかった、よかった。

  トリのY氏の発表は、たいへんな情報量で。和歌披講に関する通史的な新知見がたくさんあった。また、質疑も面白くて、晴儀かどうかは装束で判る、指貫の裾を下げて入れば晴儀であるとの指摘は、さすがKOのOさんだ。やはり学会は、勉強になります。

  18:00からキャンパス内のカフェテリアで懇親会。5分早く始める。会費3000円だと、30分で食い物が無くなったが、誰も文句は言わない(一応、握り寿司も出たし)。酒や飲み物だけは、不足なくしておいたからな。こりゃ2000円会費でも、催行可能かもしれぬ。学会の新年会は、別にご馳走を楽しむ場じゃない。Tea大名誉教授のH先生からも、素晴らしい会ね!とお褒めにあずかった。

  しかし、食い物が無くなったから、フロアスタッフの方に断って、院生をコンビニへ乾き物調達に走らせる。生ま物はまずいが、乾き物はいいいと言うので…。まあ、おおっぴらにはマズいそうだが(その旨案内したら、フロアスタッフの方に叱られましたわ)。

  発表者のA君、それに手伝ってくれた院生諸君ほか、ついでにG学園のAさんも加わって、「AMA」で打ち上げ。Uちゃんも2本めの司会を務めてご苦労さま。

  やれやれとメトロ駅へ降りれば、U教授とB大学のSさんが…。今日はK君とSさんの博士学位請求論文公開審査会が行われて、その慰労会だったようだ。U教授に、奥さん、向かいのホームに…と言われたので、見れば丁度地下鉄に乗って反対方向へ。電話して、A駅でランデブー、一緒に帰宅した。結局、あんまりものを食っていないと気付いて、スーパーで苺とブルーベリー、ケンタでフライドチキンを買って帰り、二人で食った。