そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

1月1日(金)帰京

2016年01月01日 | 公開

 初詣は亡父の実家の神社へ。芸能の奉納が行われていた。

 午後の飛行機で東京へ帰る。

    やくもたつ 出雲を措きて とりがなく 東の空に たち戻りけり

    天翔ける 程はわづかに 一時間 五分と聞けば 労しからず

    羽田とは つきづきしかる 名なるべし 翼並ぶる 多く見ゆれば

    妻と娘(こ)と みたりの旅は をはりけり かかる円居は 後もあらむか

    部屋の隅に 畳み重ねし 三人の 布団を母は いかが見たまふ


1月1日(金)元旦試詠

2016年01月01日 | 公開

「こぞことし 何か変はらむ うち外に 人をあやむる 事さはに聞く」
「から国と 交らふ中も むつかしき はや返してよ 竹の島をも」
「国の民 右へ左へ 往きて往く 番号配り つひに果てねば」
「改まる みつぎの法も 食ひ物を どこで食ふかで 変はるなるらし」
「日の本の 国の行くすゑ いかならむ かくも子どもの 数減りぬれば」

  本年は、御歌所風旧派歌人でいこうなかなあ。そういうの詠む御仁も絶滅しているから、ユニークかも。尊敬すべきは、明治大帝ということになるでしょうか。おそれ多いや。(-_-;)