シアトルのA先生が新居に越されたとうかがい、お祝いをお送りしようと同居人と相談する。アメリカへ送るのだから壊れにくく軽いものがよいというわけで、結局漆器との結論とあいなる。「うつわや釉」で適当な品を目にした記憶があり、夕方の花札演習の前に訪ねてみた。女主人のお話によれば、アメリカは所よってずいぶん乾燥しているため、漆器は扱いが難しい面もあるらしい(降る雨リカなのにね…)。しかしシアトル辺は始終雨が降っているから大丈夫だろう。根来塗風のと、大胆でモダンな感じのが候補となり、画像を同居人に送って検討の結果、後者を選ぶ。来週発送してくださるよし。気に入ってくださればよいが…。
花札演習は本当に「こいこい」を教えた。「こいこい」を会得すれば、PCゲームの花札にはほぼ対応できる。来週は珍しくお休みの祝日で、土日は学園祭である。先生は一度も学園祭には来たことはありませんぞと話すと、皆目を丸くしていた。昔の学園祭は入場料を500円取られ、それがある特定組織に入るテラ銭になっていたからイヤだったのだよとは、今は昔の物語か。しかし、その正常化?のため、どれほどの労力・時間が費やされたことか(ねえ、A先生)。おいらも最前線で三八式歩兵銃を撃ちまくっていた戦中派なのだ。この教室棟のあそこの階段の途中で集団に吊し上げられ正直足が震えたし、人生最大の晴れ舞台?は創立者銅像前に「反動助教授××」の大看板が立てられた時で、終においらもここまで来たかと感慨深かったよと語れば、皆笑ってくれた。ヤクザの出入りの昔話だな(その時の名誉の負傷者が、今や教務部長殿だ)。さて、再来週から学生のプレゼンテーションを始めることとする。
しかし、花札やらせると、韓国からの留学生はやたら強い。お国を見倣って、キムチ食って花札やれば、我が国も復興に拍車がかけれられるかもしれんねと言ったら、笑っておった。(島根県人としては竹島返せ!と言い添えたいが、まあ一学生にそう言っても詮無いし、大人気も無いので、止しておく)。
終日プリプリしていたような気がする。研究体制委員をしているJ教授に会ったので、来週の急遽召集はありゃ一体何事ですか?とお尋ねすると、T学部の主任には説明したから一応U学部にもということらしい。大学院は関係ないそうな…。それならそうと、召集メールに一言説明すればよいものを。大学というところは、こういう手合いが実に多い。ご存知の通りと言って、受け取る側の立場についての配慮・想像力を欠く事柄がまま見受けられる。入試なんぞもそうだよなあ。受験生の立場をもっと考えるべきだと、強く思った一件が最近あったばかり。大学教授なんて皆、独りよがりで防衛本能過剰なヤツばかりだ。年金受給資格分はとっくに払って後は寄付するばかりだから、一刻も早く退職して隠居するのが、世のため人のため国のため…いや自分のためだ。
帰りがけ、所定のスペースを溢れて滅茶苦茶に置かれている自転車を黙視し難く、正門受付から事務所の施設関係担当部署に内線電話をかけ、学担への善処方依頼を伝えてもらう。昨日、同居人からも、いつからあんなこと許すようになったの?と言われていたのだった。受話器を置いたら、受付のガードマンの方に、ありがとうござました、私たちがいくら言っても事務は全く対応してくれませんと、礼を言われた。学担はキャンパス内を見回っておらんのかなあ? 学担も職務怠慢だ。ペンチ腰に下げて学生イベントに駆けずり回るだけが能ではなかろう。そういえば、私設看板を我が物顔で出している箇所があるが、考えてみるとありゃルール違反だなあ。よし、今度の主任会で暴れることにいたそう。