そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

7月17日(金)

2009年07月17日 | 昔日記
 社会学科4年の娘は、そろそろゼミ論のテーマを届けるのだそうだ。「たいしゅう文化論」にしようかと思うと言い出したので、そりゃまたずいぶんお堅いテーマじゃないかと答えると、「大衆文化論」ではなくて、「体臭文化論」なのだそうである。そんなキャッチーな題目にしてどうするの?と言いたいが、幼少の頃から落語を聴かせて育てた子だから仕方がない。

 パートナーに内緒で腕時計を買った。私は元来、腕時計は大嫌いなのだが、セイコーの万歩計付きを入手してこのかた、こいつは手放せなくなった。一方、変な腕時計を見つけると欲しくなる気性で、文字盤がアラビア語表示のものとか、干支表示のものとかを持っている。アラビア語なんぞは全然分からんから、その日の曜日も分からない。

 セイコーから「ヌーカ」という新製品が出た。一目見て、デザインに魅了されてしまった。昨日から装着している。分の表示が、いわば砂時計みたいになっていて、「時」を「量」というか、「嵩」で感覚できるのがミソ。我々大学教員は、90分単位で話をすることが身についているが、こういう表示は授業の感覚にぴったりくる。秒はデジタル表示だから、存外精密なのだ。当分使ってみよう。パートナーには内緒である。

 さて、花札演習は、韓国からの留学生Rさんに、「花闘」のプレゼンをしてもらったが、実にもって秀逸な発表だった。もう「A+」を確実に差し上げます。「花闘」は日本の「花札」が入って変化したものだが、これをテーマにした漫画や映画、TVドラマが大ヒットしたそうである。デジョンの大学教授をしているPさんに頼んで、今度来日する時、その漫画を買ってきてもらうことにしよう。最後に「ゴーストップ」のゲームを実際に行ってもらった。来週は最後の演習だが、日本の花札をゲームとして取り上げる予定。しかし、大学の授業で花札をやらせて、いいのかいな? まあ、「表象・メディア」だから、構わんとは思うのだが…

 演習を終えて研究室に戻り、S君の発表資料作りを手伝う。Uちゃんも動員された。Oさんにもらったワインを供する。明日は三軒茶屋の女子大で学会だ。