そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

5月28日(木)

2009年05月28日 | 昔日記
 そろそろ教育実習に行く学生がいる。卒論の演習はやや世間話的になった。博士課程の研究指導はEさんの次の論文のアウトラインを聞く。名前だけ分かった先行論文に気になるものがある。早急に確認されたし。修士の演習はTさんが丁寧な報告をしてくれた。考える材料をたくさん掲げてあるし、自分なりの推測を述べてくれたのはとってもよかった。予定の半分で時間となり、続きは来週となる。演習を急いて進める必要はない。

 18:30から会議が一つ入る。1時間ほどで終わって、学生の研究会に顔を出す。やはり歌合は面白い。A大学のW君が研究室を訪ねてくれたので、8人ほどで「かわうち」に行く。ビールをバカスカ飲んだので、高くついた。

 今日は職場区の組合未加入教員や、助教・助手の人たちに、加入勧誘の文書を配布した。とくに助教・助手の組合費は、月に僅か二百数十円ほどであり、退任時には1万円の餞別金が贈られるから、実質上組合に入ると儲かる計算となる。まあ、組合費はタダにしますから入ってくださいまし、ということだ。組合は組織率が命である。

 学長選挙制度に関する執行委員会の案に対して、某職場区から強い反発が出ているらしい。組合のメーリングリストが飛び交っている。理論的には執行委案が正しいはずなのだが、旧来の経緯・慣例も無視するなということのようだ。人文学系の私には、何のことやら…。高い山から谷底見れば、異論反論花盛り~♪ 揉めれば揉めるほど世の中よくなる(藤平春男) まあ、理論はよいのだけれど、大学の選挙を一般の政治的な選挙と同じように考えるのは、いささか無理があるのかも。そもそも長がつくものに立候補する教員なんていやしない(分かりませんが)。心の中ではなりたいと思う人も、立候補なんぞをしたら反発されるだけだ。周囲に担がれて仕方なく、というのが大学というところの体質、大学教員の体面というものだろう。そのあたり、執行委案には弱点があるのかもしれない。