そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

5月19日(火)

2009年05月20日 | 昔日記
 久しぶりに「志ま平」へ手繰りに行った。13:00の蕎麦屋は、昼飯時の客が引いて、先客は鳶の親方らしいご老体お一人だけ。オープンキッチンなので、掘り炬燵式のカウンターに座り大将とお話しをする。大将、私の自宅近辺のことをよくご存じで、仕事部屋の隣の蕎麦屋の女将さんともお知り合いなのだそうだ。狭い世界である。ふふふ、身どもも客振舞いが、なかなか堂に入ってきたものだわい。容姿は到底粋とはいかないが、立ち居振舞いだけは、気持ちよくいきたいもの。

 生協のT店長が国分寺立川大学へ転勤されるというので、ささやかな餞別をお届けしたら、図書カードをくださった。生協PCの宣伝に手を貸したお礼だそうである。有り難く頂戴する。これを海老鯛と申しますな。

 大学院の講義を終えたNさんと少しお話をして、図書館で調べものを済ませてから、コース研究室でUちゃんとダべった。T先生の授業の発表準備を真面目にやっている。感心、感心。貴君はきっと、大学教授くらいにはなれるだろう。

 18:00から教組の執行委員会。「八幡鮨」のにぎりをいただく。議題は主に、春闘団交の理事会回答への対策で、長々とかかった。各期手当ての0.8ヵ月分引き下げを示してきたものだから、蜂の巣を突っついたような騒ぎとなっている。ざっと年50万円前後の賃下げだ。まあ、住宅手当等を上げて補填すると言っているが…

 大学は営利企業ではないのだから、各期手当というのは賞与ではない。それを一般企業のボーナスと同じように、現下の厳しい経済状況云々という理由で、下げる筋合いはないはずである。景気のよい時も、各期手当は大幅にアップされるわけでもない。きっと評議員会あたりで突き上げがあるのだろう。紛糾すればストライキもあり得そうだ。それにしても、アホ学長は何を考えているのか。もう任期も終わりだから、やけくそになっているのだろうか。だいたい、もがもが何を言っているのか分からん御仁である。我が敬愛するT先生あたりが次の学長になって、しっかりやってもらいたいものだ、ホント。

 帰宅して夕刊を読んでいたら、文化欄に一蹴氏の著書の評が載っていた。ベタ褒めだ。りっぱなご研究である。悉皆調査というのは、文献学者の夢でありますな。