史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

横川

2012年08月18日 | 群馬県
(横川茶屋本陣)


横川茶屋本陣

 横川は、今でこそJR信越線の終点となったが、以前は碓氷峠の急勾配をアブト式と呼ばれる技術で昇った。碓氷峠では、往時の鉄道遺跡を見ることができる。更にその昔は、碓氷峠の難所を越える旅人が行き交う宿場町として繁栄した。茶屋本陣というのは、宿場町の間に置かれ、大名や公家の休憩所として用いられたものである。横川の茶屋本陣は、助郷惣代武井氏の居宅が充てられた。

(碓氷関所)


碓氷関所跡

 横川茶屋本陣から車で五分ほど旧中山道を西へ行くと、碓氷関所址である。昭和三十四年(1959)に復元された関所の門が往時を偲ばせてくれる。


史蹟 碓氷関所之趾

 この地に関所が移されたのは、元和九年(1623)で、関所の勤番は安中藩が任じられた。明治二年(1869)二月、明治新政府により廃止されるまで、厳しく「入り鉄砲に出女」を取り締まった。
 官軍の先駆けとして結成された赤報隊は、碓氷峠の熊野神社を占拠し、横川の碓氷関所を奪取する機会を伺った。しかし、急遽、碓氷峠を引き上げることになったため、先遣隊として坂本宿に派遣されていた丸尾清、北村与六郎は安中藩士に追われ、処刑された。

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