史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

三ノ輪

2022年03月12日 | 東京都

(梅林寺)

 

梅林寺

 

 三ノ輪の梅林寺(台東区三ノ輪1‐27‐3)を入ると、台東区教育委員会の建てた「阿部友之進照任墓」の説明板があるので、当寺に阿部照任の孫、阿部檪斎の墓もあるのだろうが、いくら墓地を歩いてもそれらしい墓石は発見できなかった。比較的新しい墓石だが、「本草家阿部代々之標」があったので、ここに集約されているのだろう。

 

本草家阿部代々之標

 

 阿部檪斎は文化二年(1805)の生まれ。曾祖父は江戸中期の本草学者阿部照任友之進。曾占春と岩崎灌園の教えを受けて、本草に詳しく、諸国を遊歴して「巴豆考」を著わした。医療の余暇著述に親しみ、本草に関する数部の著作を遺し、また英語にも通じた。文久元年(1861)、幕府が派遣した咸臨丸に乗船し、小笠原の実地調査にも参加した。明治三年(1870)、年六十六で没。

 

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