史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

ボルドー Ⅱ

2023年09月30日 | 海外

(カイヨ門)

 カイヨ門は1495年に建造されたという歴史あるもので、かつてボルドーの街のメイン・ゲイトであった。

 

カイヨ門

(Porte Cailhau)

 

(聖ピエール教会)

 

聖ピエール教会

 

 聖ピエール教会(Église Saint-Pierre)の歴史も十五世紀くらいまで遡るという。フランスでは教会がこれくらいの「古さ」を持つことは珍しいことではない。

 

ステンドグラス

 

 中に入るとステンドグラスが素晴らしい。これもフランスでは特に珍しいことではないが、天井画、壁画、ステンドグラス、彫像などいずれも高い芸術性を備えている。フランスにおける芸術の発展に宗教や教会が大きく貢献していると思う。

 

(ボルドー・サン・アンドレ教会)

 

ボルドー・サン・アンドレ教会

 

 次いで訪ねたのがボルドー・サン・アンドレ教会(Cathédrale Saint-André de Bordeaux)である。ボルドーの中心部に位置し、市内至るところから遠望することができる、ボルドーのランドマークの一つとなっている。十一世紀に建造されたという歴史ある建物である。

 

ボルドー・サン・アンドレ教会(正面)

 

内部

 

 教会の内部を見学し、一息ついていると、一斉に訪問客が追い出された。何が起きたのか分からないながら、私も流れに押し出されるように外に出た。

 

ペイ・ベルランの塔

 

 同じ広場にペイ・ベルランの塔(Tour Pey Berland)と呼ばれる尖塔が建っている。あとから調べたところ有料で中に入ることができ、階段で塔の最上部まで昇ることができたらしい。

 

(大鐘楼)

 大鐘楼は十八世紀に建てられた鐘楼。最上部に重量七・七五トンの鐘が置かれている。かつての少年用の地下牢の上に建てられ、特別な機会に鳴らされる。

 

大鐘楼(Grosse Cloche)

 

(ブルゴーニュ門)

 カイヨ門から南に三~四百メートル行ったところにブルゴーニュ門(Porte de Bourgogne)と呼ばれる門がある。

 

ブルゴーニュ門

 

(サン=ミッシェル大聖堂)

 

サン=ミッシェル大聖堂

(Basilique Saint-Michel)

 

 やはり十五~十六世紀に建造された歴史ある教会。世界遺産に登録されているそうである。

 

ステンドグラス

 

大天使サン・ミカエル像

 

(聖十字架教会)

 

聖十字架教会

 

パイプオルガン

 

 聖十字架教会は七世紀に起源をもつカトリック教会。私が訪れた時、パイプオルガンの演奏中であった。堂内に響き渡るオルガンの音色が心に染みた。

 

聖十字架教会

(Église Sainte-Croix de Bordeaux)

 

(ボルドー・サン・ジャン駅)

 ボルドーの玄関口がボルドー・サン・ジャン駅(Bordeaux Saint-Jean)である。パリ市内からボルドーまでの距離は六百キロメートル弱で、それを約二時間でTGVが結んでいる。我が国の新幹線は東京-大阪間(約5五百キロメートル)を二時間四〇分で結んでいるが、TGVはそれより速い。因みにTGVの最高速度は三二〇キロメートル/時。東海道新幹線の場合は二八五キロメートルといわれているので、一割ほど速いのである。

 

ボルドー・サン・ジャン駅

 

 確かにTGVは速いが、乗り心地は新幹線の方が遥かに良い。私が乗車したのが夏のバカンス・シーズンだったせいもあるのかもしれないが、乗客の大半が大きな荷物を車内に持ち込んでいた。その荷物を保管するスペースが設けられているが、大きなトランクで直ぐに埋まってしまう。新幹線のような網棚がないため、小さ目のキャリア・ケースですら置き場所がない。ついでにいうと車体を洗車するという習慣がないのか、窓が汚れたままである。せっかくの車窓の美しい景色が台無し。もう少し何とかならないものか。

 TGVに限らずフランスのものは、何かと優れているが、ちょっと残念なところ(あと少し改善してくれれば良くなるところ)がある。利用者の身になって考えるという発想がこの国には欠けている。

 

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