(二条城)
花脊の松上げ
今年の夏休みは、一日の休みをもらって、花脊の松上げを見に行くことにした。花脊というのは、鞍馬よりずっと山奥の寒村で、出町柳からバスで一時間二十分もいった場所である。峠を越える山道は、本来バスが通行できるような道ではなく、乗用車同士でもすれ違いができないような細い道で、カーブの連続である。現地に到着したときには、乗客から運転手に向けて感謝と称賛の拍手がわきあがった。
松上げというのは、この近辺から若狭地方に至る山間部に見られる風習で、お盆の火送り行事の一種である。
午後九時前になると、松明を手にした法被姿の男たちが現れ、やがて千本といわれる地松に点火される。ついで高さ上松の頂上に向けて、次々と松明が放り上げられる。見事、大籠に着火すると観客から歓声と拍手が起こる。やっていることは運動会の玉入れと似ているが、暗闇に火が放物線を描く様子は幻想的でもある。大籠が燃え上がると、最後は上松が引き倒される。どんという地響きとともに祭りは終焉を告げる。
京都の実家に戻ったのは、午後十一時を過ぎていた。翌日は嫁さんと二条城を見学した。久しぶりの二条城は、外国人だらけであった。

京都所司代で使われていた釣鐘

二の丸庭園

花脊の松上げ
今年の夏休みは、一日の休みをもらって、花脊の松上げを見に行くことにした。花脊というのは、鞍馬よりずっと山奥の寒村で、出町柳からバスで一時間二十分もいった場所である。峠を越える山道は、本来バスが通行できるような道ではなく、乗用車同士でもすれ違いができないような細い道で、カーブの連続である。現地に到着したときには、乗客から運転手に向けて感謝と称賛の拍手がわきあがった。
松上げというのは、この近辺から若狭地方に至る山間部に見られる風習で、お盆の火送り行事の一種である。
午後九時前になると、松明を手にした法被姿の男たちが現れ、やがて千本といわれる地松に点火される。ついで高さ上松の頂上に向けて、次々と松明が放り上げられる。見事、大籠に着火すると観客から歓声と拍手が起こる。やっていることは運動会の玉入れと似ているが、暗闇に火が放物線を描く様子は幻想的でもある。大籠が燃え上がると、最後は上松が引き倒される。どんという地響きとともに祭りは終焉を告げる。
京都の実家に戻ったのは、午後十一時を過ぎていた。翌日は嫁さんと二条城を見学した。久しぶりの二条城は、外国人だらけであった。

京都所司代で使われていた釣鐘

二の丸庭園