夢発電所

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№25 高齢者ボランティアの潜在能力に感嘆

2007-02-22 21:26:53 | 私と福祉とであいの旅
 №25 高齢者ボランティアの潜在能力に感嘆

 1994年4月13日。こんなにも個性的で魅力の詰まった方々が、私達の無認可施設「生活リズムセンターノーム」を根底から支えようとしてくれたと今更ながら、その出会いに感謝しなければならない。そしてその出会いを作ってくれたのは岩木町社会福祉協議会の専門員のK美代子さんだった。
 無一物で、もともと自分の依って立つ地元に知縁のなかった私を支え、そしてそのもとへ役立つ人々を紹介斡旋し、陰に日に応援してくださった功績は計り知れない。
 カチさんは民生児童委員を永年務められ、70歳を過ぎて引退されました。福士さんも同じく民生児童委員をカチさんとともに、地域の方々のために汗した人である。私の老人ホーム時代の15年間をずっと寄り添い助けてくださった。そして綾子さんは福士さんの地域の協力者かつ友人で、いつも福士さんの陰に日になって、力を提供した助っ人だった。福士さんの遠州流のお茶の会のおなかまで、閑なく走り続ける私の老人ホームの寮母さんや看護婦さんに、ひとときの安らぎの茶会でもてなしてくれた方々なのだ。キサさんはカチさんといつも一緒にどこにでも歩いた人で、カチさんがお日様だとすれば、キサさんはお月様のような関係かもしれない。とにかくこの二人の掛け合いの話は漫才以上に愉快で抱腹絶倒。どちらかと言えば、人を笑いのとりこに巻き込み、雰囲気を常に明るくするボランティアさんと言ってよいのかもしれない。ボケとつっこみという感じかな。啓作さんも73歳で、村では余りにも個性的過ぎて、地域の人たちから少しまじめすぎ、歯に衣を着せずに物申すために、いつしか嫌われ煙たがれる人でした。でも専門員の美代子さんのファンで、いつも社会福祉協議会に顔を出しては、美代子さんに頼まれることは決して断らない人でした。その依頼の一つが、私を応援してくれと言うことでした。彼は野菜作りという畑の担当者になってくれました。ナミさんは76歳で、スタッフとして参加してくださった元教員の経歴を持つ私と同じ制約者の親で、作業所の先輩の永井さんの協力者で、人形作りなど小物作りが得意な方なのです。貝殻に着物の切れ端を重ねた、飾り物を作るのがお得意でした。田辺さんご夫妻はご主人76歳は手先が器用で、紙細工や紙縒りを使った飾り作りなどで協力をしてくれ、奥さん71歳は山菜採りやその山菜を漬物にしたり、お昼ご飯作りに協力を惜しみませんでした。八島さんは元自衛官で62歳。自分の車でのボランティアの方々を送り迎えしてくださった方です。奥さんのお母さんが私の勤務する老人ホームに入所したことや、彼も調理員として勤務したことなどもあって、私に協力を申し出てくれました。こういう方々が毎日日替わりで、ノームに欠かさずやって来て、たくさんの思い出を生み出してくれたのでした。そしてそれはまさに、年齢は重ねたとは言え、とても尊い宝物のような出会いだったのです。その思い出をこれから何回かに分けてご紹介してゆきたいと思います。

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