夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

弘前城公園の二宮金次郎像

2013-06-22 16:20:06 | つれづれなるままに
6月22日(土)曇り 21℃

 公園でジョギングの後、お昼を食べに「會(かい)」という蕎麦屋に入った。机の上に「弘前」という月刊誌が置かれてあったのでページをめくると、標題のテーマで、東北女子大学の佐々木 隆教授が寄稿されていた。

 二宮金次郎像は昔の小学校にはどこでも必ずというほど見ることができた当たり前の光景だったが、最近は殆ど見かけなくなった。佐々木教授の掲載文によれば、幼名金次郎、後の二宮尊徳は、農業の行政政策で名を上げた人だという。彼は「相手に共感し、耳を傾け、人格を尊重し、対話を通して希望を語り、誠実を学んで、財政再建を成功させ、飢饉から人々を救ったといいます。

 また、佐々木教授は東日本大震災での「釜石の奇跡」について書いています。
 沢山の被災者が出た中で、釜石小学校の生徒だけは犠牲者が誰も出なかったそうです。その背景には小学校の校歌が生徒たちに教えていることがあるそうです。

 「いきいき生きる / 一人で立ってまっすぐ生きる / 困ったときは目を上げて /

 星を目あてに まっすぐ生きる / 息あるうちは いきいき生きる / はっきり話す

 はっきり話す / びくびくせずに はっきり話す/困ったときはあわてずに/人間につ

いて よく考える/かんがえたなら はっきり話す/しっかりつかむ しっかりつかむ /

真の知恵を しっかりつかむ/困ったときは 手を出して/友だちの手を しっかりつか

む/手と手をつないで しっかり生きる」 作詞 井上 ひさし  作曲 宇野 誠一郎

 この二人はNHKテレビの「ひょっこりひょうたん島」のコンビでもあり、サンデー先生のいる小学校の生徒たちが無人島で生きる話でした。

 東日本大震災での避難民が、この校歌で随分勇気づけられたと書かれています。

 アニメ『コクリコ坂から』にも「紺碧のうねりが、のみつくす日が来ても/水平線に君は没するなかれ/われらは山岳の峰々となり/未来から吹く風に 頭(こうべ)をあげよ」の詩がある。この歌詞の元になっているのが宮沢賢治の歌「生徒諸君に寄せる」です。
 これらの歌詞にはアラゴンの詩「教えるとは 希望を語ること/学ぶとは 誠実を胸にきざむこと」に通じるものがある。
 そう語る佐々木先生は、冒頭の弘前城公園の二の丸・東門与力番所側の池山の上に立つ二宮金次郎の像を見て思い出されたと書かれていました。写真は与力番所(復元)

 

 


 

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
成田さんへ (りんご)
2013-06-23 10:04:55
「教育」の力は凄いものがありますね。
お金や物は盗られることはあっても
自分が受けた「教育」は一生涯盗られる
ことはありません。
命や財産を守ってくれます。
返信する
りんごさんへ (なりたはるみ)
2013-06-24 07:32:49
教育はその中身により、大きくその人間に影響するものです。戦時教育や、共産主義国家の情報提供のあり方は、私たちの生き方を大きく変えてしまうほどの影響力を持っていますね。
返信する
成田さんへ (りんご)
2013-06-25 07:03:56
昨日は成田さんのコメントを読み
教育の中身について色々と考えを
巡らせました。

家庭教育、学校教育、国家教育…。
どの教育も影響は計り知れないと
思いました。
返信する
りんごさんへ (なりたはるみ)
2013-06-26 06:47:10
学校の恩師から、新聞は一社だけ読んで信じてはいけない。いろんな新聞を読むと違いがわかると言われたことがります。
 マスコミの力は大きいと思いますが、正しいのかどうか価値観の違いがある以上眉唾の気持ちで見聞きが必要があるかもしれません。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。