夢発電所

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「クーデンホーフ 光子の手記」シュミット村木真寿美翻訳

2011-10-31 06:30:01 | 私の本棚
「クーデンホーフ光子の手記」を読んだ。

 本当に偶然なことではあるが、6年ほど前に「世界の巨匠絵画展」なるものを弘前で開催した折、その展示された絵画を一枚取得した。その絵画はオーストリアの画家で、クーデンホーフ カレルギー・ミハエル(Coudenhove-Kalergi,Michael 画家1937‥‥ Czech Wien /Gerolfの三男/)光子の孫であることが今にしてようやくわかった。
 ベニスのような港町の風景画である。

 おそらく日本という国が江戸時代から明治に入って最初の国際結婚をした女性こそ、この手記の人=青山 光子その人である。
 オーストリア・ハンガリー帝国の伯爵ハインリッヒクーデンホーフ伯爵と18歳で結婚、7男を設けた。結婚後日本で4年間を過ごした後、二人の息子を連れて渡欧、オーストリア・ハンガリー帝国の西南ボヘミアで暮らすことになった。日本では財産争いの話が流布されたが、実際は合わずに死んだ夫の母親の遺言に従って、後見人に助けられながら長男が相続した城と資産を守り子供を育て上げている。成人した長男が城を継ぐと、自分が相続した唯一のハンガリーの資産を処分し、ウイーン郊外に家を買って余生を送った。二度目の卒中で逝くまで、帰国することなく、ウイーンのヒーツィング墓地に眠る。
 明治29年(1896)に船出した女性の航海記とも呼べる手記であった。

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