2014年夏の世界文化遺産登録を目指す地元群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」について、ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」による現地調査が25日から始まりました。
25日は、派遣された中国国立シルク博物館館長の趙豊ツァオフェン氏が群馬県の担当者から説明を受けながら富岡製糸場と田島弥平旧宅(伊勢崎市)を見て回り、保全状況を確認しました。26日は高山社跡(藤岡市)と荒船風穴(下仁田町)を訪問します。終了後に文化庁と群馬県が記者会見を開き、2日間の現地調査について説明する予定です。
趙氏は最初、1872(明治5)年に操業を開始した富岡製糸場を訪問しました。午前9時45分から製糸場の概略について説明を受け、2時間半ほどかけて場内を調査しました。
古い絹織物の専門家で、科学技術史や美術史など国際的な研究もしている趙氏は、高品質な生糸を大量生産するため明治政府がフランスから製糸と工場建築の技術を導入して造った繰糸場や繭倉庫の現状を確認。政府が推薦書で訴えた「19~20世紀における養蚕、製糸技術の革新と国際交流」という価値を伝える製糸場の保存状況を調べました。
午後2時40分からは「田島弥平宅」を調査。換気用の越屋根を載せた近代農家屋の構造さけでなく、周辺の大型養蚕家群や地元ボランティアが管理する見本桑畑を見て回りました。
以上、新聞情報ですが、イコモス現地調査は、都合2日で終わるようです。これで世界遺産登録が決定するようですが、今までの調査を踏まえての現地ですので意味あることなのでしょう。
群馬県の悲願です。ぜひ世界遺産登録してもらいたいものです。
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