TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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鉄鉱石が65%も値上げする

2008-02-19 20:08:41 | 経営全般
 新日本製鉄やJFEスチールなどの日本の鉄鋼大手は、鉄鉱石の平成20年度の調達価格について、平成19年度より65%高い史上最高値で、鉄鉱石最大大手のバーレと合意しました。背景には中国の需要拡大と鉱山の寡占化があります。鉄鋼会社は製品価格に転嫁する方針で、自動車や家電の価格に影響が出てきそうです。

 鉄鉱石の需要は中国を中心に急拡大しています。平成19年の世界の鉄鉱石貿易量は平成11年から8割も増えています。そのうち輸入の増加の9割が中国です。鉱山の寡占化も価格高騰に大いに影響しています。鉄鉱石の世界シェアはバーレが33%を占め、2位リオ・ティント、3位ビリトンの3社で71%を占めています。日本の供給に限りますと85%です。

鉄鋼の需要家を見渡ししますと、主に企業向けの建機は、既に鋼材の値上げを価格転嫁しています。今後は、自動車や家電メーカーがどのような出方をするかで消費者への影響がでそうです。

 最近は、値上げ、値上げです。その大きな要因に中国の成長があります。隣国中国はわが国にいろいろなことで影響を与えています。日本の歴史は①アメリカとの関係、②中国との関係を見ることが重要と言われますが、正にそのとうりだと思います。


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