地元共愛学園前橋国際大学で開催された、群馬現代史研究会主催の講演会に参加しました。
この会では年3回程度の講演会を開催していますが、今年度1回目の講演でした。今回のテーマは「群馬が生んだ総理大臣-その政策と人柄を考える-」というテーマで石原征明先生に講演してしていただきました。
この群馬が生んだ総理大臣とは、福田赳夫、中曽根康弘、小渕恵三、福田康夫の4人で、その4人の業績等を講演していただきました。この講演を聞いて思ったのは、福田赳夫と中曽根康弘の政治家としての力量の高さです。戦後の首相は、吉田茂、鳩山一郎、石橋湛山、岸信介、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄、三木武夫、福田赳夫、大平正芳、鈴木善幸、中曽根康弘、竹下登、宇野宗佑、海部俊樹、宮沢喜一、細川護弼、羽田孜、村山富一、橋本龍太郎、小渕恵三、森喜一、小泉純一郎、阿部晋三、福田康夫、麻生太郎、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦ですが、最近になるほど、首相の器量、力量が低下していると感じます。
今回の講演を聞いて、その力量、器量に戦争(第2次世界大戦)を経ているかどうかが大きな要素になっているような気がしています。戦前に生きた人間は、ある意味グローバリゼーションを意識せざるを得ない社会に生きた人たちです。福田赳夫は大蔵省の主計官として、陸軍省を担当して満州に査定のため視察に行っています。中曽根康弘は、海軍主計中尉として、フィリッピン・ボルネオで戦争に従軍しています。吉田茂は外交官として、中国やイギリスに勤務しています。岸信介は、満州国でその辣腕をふるったことは有名です。その他の政治家も戦前は、戦争というフィルターを通して、世界の中の日本を意識せざるをえなかったのではないでしょうか。戦争が広い視野を持たせてくれたのではないかと私は思います。
一方、戦後に育った政治家は、日本の高度成長に中で「内向き」になってきたのではないでしょうか。政治家が小粒になっているというのは、グローバリゼーションの時代に、世界を意識した生活を小さいときからしてこなかったからではないかと思います。
今回、石原先生の講演を聞いて思いました。
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