TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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今日も企業合併・買収の新聞記事(加ト吉)を読みました

2007-11-21 22:06:34 | 経営全般
 今日の新聞に、日本たばこ産業(JT)と日清食品が加ト吉を共同買収する記事が出ていました。毎日といっていいくらい報道される企業合併・買収に思うところを書きます。
 
 加ト吉は今年の3月に循環取引と呼ばれる不正経理が発覚、平成19年3月期決算で98億円の赤字を出して創業者の社長が引責辞任しました。ミートホープ問題にも関わっていたのではないでしょうか。
 JTは既に加ト吉の株式の約5%を保有、社長も送り込んでいました。今後はJTが友好的な株式公開買い付け(TOB)を行って加ト吉の全株を取得、その上で日清食品に49%の㈱を譲渡するもようです。買収額は1000億円近くになる見込みです。

 また、スチィール・パートナーズから買収提案を受けているサッポロホールディングは、買収防衛策に基づいて第三者による特別委員会を開催したことが今日の新聞に書かれていました。委員は、スティールの買収提案に対する評価を始めることが妥当との認識を示したと書かれていました。

 百貨店大手の三越と伊勢丹は20日に、それぞれ株主臨時総会を開き、来年4月1日で両者が経営統合することに株主が承認した記事も今日の新聞に出ています。両者をあわせて約1兆5800億円となり業界首位の百貨店が誕生する見込みです。

 このほかに住友信託銀行とあおぞら銀行の業務提携の記事、王子製紙と三菱製紙の業務提携の記事が出ています。

 このように、毎日、企業合併、買収、提携の記事がでています。その理由としてグローバル経済の進展により持ち株会社が解禁になったことや、商法改正により外資ファンドによる買収が容易なった背景があります。
 それから、私が思うに業界第一になることは圧倒的に有利な立場になります。だから業界第一を目指して企業合併・買収が活発化していると思います。また、持ち株会社にすれば、不採算部門の売却や有望分野への新規参入も容易に可能となります。

 私の住む群馬県でも、企業合併が活発化しています。ネギトロで有名な赤城水産(渋川市)は、ジャパンフードシステムのよるTOBが13日に成立し買収されました。ドラッグストア中堅のイイズカ薬品(前橋市)は、9月にスギ薬品(愛知県)に株式の85%を譲渡して、同社の傘下に入りました。かんら信用金庫(富岡市)、多野信用金庫(藤岡市)、ぐんま信用金庫(前橋市)の3信用金庫が26日に合併して「しののめ信用金庫(富岡市)」が誕生します。

 新聞の全国版に掲載される企業合併・買収から、地元地域で行われる企業合併・買収まで今後もこの動きが続くことが予想されます。そして、それぞれ業界の再編が5年以内になされるのではないでしょうか。

 都市銀行が、三菱UFJ、みずほ、三井住友に集約されたように、各業界でも企業が集約されると思います。そのことが私達の生活にとってよいことなのか、なにをもたらすのか私には、今のところ想像がつきません。

 
 


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