TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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体育会体質が招く危機-日経ビジネス2013.5.27-

2013-05-24 21:12:59 | 経営全般

 今週号の日経ビジネスの直言極言は「体育会体質」が招く危機という松永真理氏の文章を連載しています。

 内容は、女性が企業で評価されないのは、日本社会が「体育社会」であるという主旨です。以下引用です。

・なぜ女性が企業で評価されないかを男性管理職に質問したところ、「女性に仕事を依頼すると「女性に仕事を依頼すると、「なぜですか?」と説明を求められて困る」という答えが多いことだ。つまり、「男性は理由など聞かないのに、女性は納得しないと動かない」という不満である。

・これまで、優秀な女性が組織からはじき出されたのは、「体育会体質」が右肩上がりの時代には最も高率が良かったからではないか。

・「疑問を差しはさんではいけない」「反論できない」という組織の体質は、企業の存亡もを左右する。

・柔軟性を失った「体育会体質」に陥っていないか-一度、セフルチェックしてみる必要があるようだ。ししてチェックリストです。

①問題が発生しても活発な議論が起こりにくい、②不正はパワハラを組織全体で隠しがち、③上司より先に帰りにくい雰囲気がある、④上司の指示命令が絶対で、異論を挟みにくい、⑤上司は説明責任より根性論を振りかざす、⑥「ついていきます」というイエスマンで幹部を固める、⑦役員すべてが男性で構成されている、⑧異能・異質な人材を煙たがる、⑨外部から援護を指摘されても、聞く耳を持たない。⑩遅くまで残業する社員が出世する

 勝間勝代が、日本は労働生産性に無頓着であると指摘していました。体育会体質は、根性主義で、長時間労働を厭わない社会です。日本の企業に代表される社会が変わることが、新しい日本の発展が見えてくるのではないでしょうか