現役の経済産業省の職員古賀茂明氏が書いた本「日本の中枢の崩壊」を読みました。
内容は、現在の政府、霞が関という「日本中枢」のメルトダウン状況が書かれています。大半が公務員改革の記述ですので、巷間言われていることで、目新しいものはありませんでしたが、なるほどと思う記述がありました。
それは、筆者が出張を命じられ、全国の中小企業の状況を見てまとめれた報告書です。その報告書で書き換えを求めらた箇所が納得をいくことが書かれていると思います。以下その内容です。
・国の機関が中小企業政策を担うことの限界 ・中小企業政策は予算と権限ごと県に移管することが効率的だ ・弱者保護の対策は直ちにやめて労働移動の円滑化対策だけに絞るべき ・モデル事業的なものは全廃し、ベンチャー支援の税制とミドルリスクミドルリターンの企業金融だけに絞ることにしてはどうか ・淘汰を促進するという明確な意思を持った政策に転換していくことが必要
そして、以下の文章も至極納得しました。
・中小企業の経営者から本音を引き出すには、それ相応の感度が必要である。