日本政府は23日午後、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉会合に正式参加する。
米国の承認手続きが米東部時間の午前0時(日本時間午後1時)に終了後、当地で開催中の交渉会合で鶴岡公二首席交渉官が守秘契約に署名する。一連の手続きを終えた後で日本は正式に12番目の交渉参加国になる。
日本の参加は、2010年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議でTPP協議の開始が表明されてから2年8か月後に実現することになる。
現地で23日午前に開かれた交渉団の結団式で、鶴岡氏は「日本にとって最も重要な交渉となる。全力を傾注し成果を上げたい」と述べた。
交渉団は正式参加後に過去の交渉内容や条文案を記したテキスト(文書)を閲覧できる。数千ページに及ぶ内容の分析に着手するとともに、午後に開かれる分野別交渉から参加する。23日時点では、著作権保護や模倣品の取り締まりを議論する「知的財産」など六つ程度の分野に関する作業部会が開かれている。