すべての頂の上に安らぎあり

今日はぼくに残された人生の最初の一日。ぼくは、そしてぼくたちは、この困難と混乱の社会の中で、残りの人生をどう生きるか?

今年初めての

2020-01-14 22:22:45 | 自然・季節
 陽だまりの山頂の広い枯れ芝に座って仲間とお昼を食べるのは最高だ。空は真っ青。目の前に富士山。大野山の山頂の周囲は牧場なので、ここの陽当たりの良さはなおさらだ(夏には暑くて来られない)。
 先週はここから見える塔ノ岳の頂上で、寒風に吹きさらされて大急ぎでカップラーメンを食べた。手が痛いほど冷たくて、食べる途中で両手をダウンの袖に入れて温めなければならなかった。天国と地獄、というほどではないが、ここは天国だ。
 ぼくは新緑の季節の山歩きが大好きだが、今の時期の快晴の日の低山歩きの心地よさはそれを上回るものがあるかもしれない。
 たぶん人間も、石の上で日向ぼっこするトカゲさんたちや暖かくなると巣穴から這い出て来る虫さんたちと同じ生き物の仲間であることは間違いなくて、冬の間のお日様の心地よさに、ふとそのことを思い出す。
 普段そのことを忘れているだけだ。
 山を下る途中で見た、蠟梅(ロウバイ)の黄色の花、三椏(ミツマタ)の白と黄色の混じった花。今年初めての木の花(もう、早春の発見)!
 それから、ふもとまで下りて見つけた、今年初めてのオオイヌノフグリ。そして、なんと、もう、今年初めてのスミレ!
 鉄道線路沿いの土手には、白い水仙と黄色い水仙が群がるように咲いていた。
 水仙の花を見ると、石井桃子の小説「幻の赤い実」を思い出す。
 それからブラザーズ・フォアの「七つの水仙」と、シャンソン歌手・高木椋太さんの歌う「入り江にて」を(あの歌の入り江は、「幻の…」に出て来る千葉の勝浦の鵜原(小説では「宇原」)だと、ぼくは勝手に思っている)。
 極上の一日だった(昨日のこと)。
コメント
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